組み合わせにしびれるマフィン。
焼き菓子って、例えば粉、バター、砂糖、そして卵や牛乳などのシンプルな組み合わせ。そこに果物やスパイス、様々な素材が加わってくるのだけど、レシピの作り手がどんな食感にしたいか、どんな色合い、味わいにしたいのかによってググっと大きく出来上がりが変わります。だからレシピブックは、作り手の感覚や頭の中をちょっぴりのぞかせてもらっているような感じもするのです。
1冊目に紹介する『ニューヨークスタイルのマフィンとケーキ』には西荻窪に「Amy’s Bakeshop」というお店を持つ吉野陽美さんの食べた時にはっとするような組み合わせのマフィンが登場します。それはブルーチーズフィグソルト! チーズ味に、甘さと塩味のバランスがやみつきになる味です。ほかにも表紙からも伝わってくる通り、素朴で元気いっぱいなアメリカンベイキングのマフィンやケーキのレシピが登場します。表紙の美しい紫はブルーベリー。他にチョコレートラズベリーやサワークリームアップルシナモン、グリーンティーケーキなどみっしりと芳醇な世界が広がるレシピばかりです。
- 著者
- 吉野 陽美
- 出版日
- 2016-01-26
衝撃のキャロットケーキ。
次に紹介する『やさいの焼き菓子』はその名の通り、いろいろな野菜を使ったお菓子の本です。お菓子教室tiroirを主催し、二児の母でもあり、時々イベントなどで出合える高吉洋江さんのこの本は、表紙のキャロットケーキから生まれたという1冊。私が最初に食べたtiroirのお菓子もキャロットケーキでした。
生地の上に白いフロスティングがのったこのケーキ、最近ちょこちょこあちこちのお店で見かけますが、高吉さんの作ったケーキを食べて衝撃! 最初の一口目で「うわっ、おいしい!!」ちょっとざくざくした食感、上のフロスティングとの絶妙な味のバランス。ひとえにキャロットケーキといっても、どれくらいの人参をいれるのか、合わせる食材は? 甘さのバランスは? などレシピは数えきれないほどあります。
ほんとうに作り手それぞれの味わいがあり、自分の大好きな味に出合えたら、とても幸せな気分になれると思います。他にもしょうがにごぼう、とうもろこし、枝豆、アボカド、れんこんなど、野菜ごとにお菓子のレシピが紹介されていて、発見の多い1冊です。
- 著者
- 高吉 洋江
- 出版日
- 2015-09-18
チーズの味わいにおぼれるチーズケーキ。
こちらも時々アトリエで、時々イベントで、そしてオンラインショップなどで出合えるお菓子、『アトリエ・タタンのチーズケーキ』です。
チーズケーキっていろいろな種類がありますよね。ベイクドタイプ、レアチーズケーキ、スフレなど。家の近くにタタンのお店が会った頃、初めて食べた渡部まなみさんのチーズケーキは、みっしり!! 羊羹の餡のように、ケーキそのものがチーズのような、でもしっかりケーキ、という感じに驚きました。普段はカフェオレにするコーヒーをエスプレッソにして楽しんだり、ワインにも合いそうなチーズケーキです。
あまり見たことがないような、表面が真っ黒に焦げたバスクのチーズケーキ、黄色いチーズの中にちらりと見える紫色がきれいなアルザスのサワーチェリーチーズケーキなど、作り方も非常に丁寧な、1冊まるまるチーズケーキのレシピブックです。
- 著者
- 渡部 まなみ
- 出版日
- 2014-09-20