もし、あなたが料理の味が安定しないと悩んでいたら「料理科学」の本を読んで欲しい。科学とは「だれがやっても同じ結果が出る再現性」だからだ。今回は、料理科学を学ぶ人のための6冊を選んだ。

「ワシントンポスト」で連載していた料理の「なぜ?」を科学的に回答するコラムをまとめたものが本書だ。この本は料理科学本の中では非常に読みやすいのが特徴で、ロジカルな文章が苦手な人でもサクサク読むことができるだろう。
- 著者
- ロバート・L. ウォルク
- 出版日
著者は世界各国の様々な料理を調べ、調味料や調理法を変化させると和食や洋食、中華など様々に変化する例を本書の8割を使って紹介する。
- 著者
- 玉村 豊男
- 出版日
- 2010-02-25
本書はそういった「こつ」を科学的な根拠をもとに説明したもの。最初に紹介した「料理の科学」がアメリカの事情なら、こちらは日本の家庭料理を取り上げている。冷やす、煮る、焼くなどの各作業工程ごとの「こつ」をデータや成分などから説明をしている。人間、理由がわかると覚えるのが簡単になる。そういう意味でも本書は料理初心者が様々な「こつ」を覚える上で、本書は非常に役に立つだろう。
- 著者
- 杉田 浩一
- 出版日
この本の特徴は、その800ページ以上の分厚さからもうかがえるように、カバーする範囲が広いことだ。食品化学をはじめ調理化学、微生物学、栄養化学、食文化や食生活史まで、食に関する知識は何でも載っている。前述の”こつの化学”が普段の料理テクニックの化学的裏付けをTIPS的に紹介する本だとしたら、こちらはもっとがっつり科学より。
- 著者
- Harold McGee
- 出版日
- 2008-10-09
この本、やたらウンチクが凄まじい理論コラムがいたるところに載っており、レシピも実験さながらに全てがグラム表記(トマト大2個ではなく500g)、温度も強火で2分焼くとかではなく中心の温度が61度になるまで加熱。などなど普通のレシピ本ではなく「理系」の人が好きそうな文体で全てがまとめられており、料理の再現性を極めたい人には大変明快なレシピが並ぶ。
- 著者
- Jeff Potter
- 出版日
- 2016-12-24
本書は、その「モレキュラー・クッキング」を初心者でも解るように解説した本だ。そもそも料理科学の研究テーマとして「おいしいとはなにか?」ということがある。著者によると料理の美味しさは「物理的な美味しさ(唇や歯、のどなどで感じる食感)」と「科学的な美味しさ(味や香り)」で分けられるという。
- 著者
- 石川 伸一
- 出版日
- 2014-06-10
料理科学は、人を選ぶもののハマるとこれほど面白い分野はない。料理をさらに上達させたいと思った時、レシピに頼るだけでは嫌だという時、ぜひ料理科学の本を読んでみて欲しい。きっと今までの悩みがすっと解決していくだろう。