もちろんあのマンガのパロディ『社畜!修羅コーサク』
図画コーサクはサラリーマン、いや社畜である!彼は東京から左遷(とば)され、修羅の国・墓多に赴任します。町に着くや否や、物乞いの子供たちが群がり、木にはパイナップル(のような手りゅう弾)が実り、そして女子高生を嫁にしたサラリーマンは磔にされていて……。
街についていきなりそんな光景に出会ったコーサクは世紀末風の男にお土産を渡しますが、それが彼の逆鱗に触れてしまいピンチに陥ります。しかし、コーサクは持ち前の完璧なお辞儀でその場をしのぎ切り、同僚たちの評価を上げることに成功しました。
修羅の国でいくつもの試練に見舞われるコーサク。彼は、持ち前の社畜スキルでそれらを乗り切ることができるのか!?
- 著者
- 江戸 パイン
- 出版日
- 2016-09-20
2016年からヤングマガジンサードで連載中の漫画です。なんと、1巻の表紙の帯にはパロディ元の『課長 島耕作』の作者・広兼憲史から、「黙認」のコメントが寄せられています。
タイトルからパロディ漫画、というのが一目瞭然の本作。パロディ元の『課長 島耕作』といえば、日本のサラリーマンが出世していく様子を描いた大人気コミックですが、高度成長期当時のモーレツサラリーマンたちは自分の姿に重ね合わせて読んでいたようです。時代ごとに働き方や人生観が違うのが読み取れます。
『社畜! 修羅コーサク』においてもそこは同じです。ブラック企業や、働き方改革という言葉をよく耳にする昨今、モーレツサラリーマンには共感できない人も多いでしょう。この漫画は、時代が変わりつつあることの証明かもしれません。
作中には理不尽な上司や誰も逆らえないお局など、サラリーマンのみなさんが自分の会社にもいる、と共感できそうな人物だらけ。コーサクは、そんな彼らに対して社畜技を使い見事に対応していきます。読者のみなさんも、会社で実際に使えるかもしれません。
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お仕事ホラーコメディ『社畜と幽霊』
会社員・背山は激務と残業に追われるいわゆる”社畜”。今日も彼は孤独に残業するのですが、そこにかまってほしい幽霊が現れます。突然寒気に襲われたり、トイレに行っている間にパソコンに変な文字が打ち込まれていたり……。しかし、そんな異変を背山は気にも留めません。
なぜなら彼は社畜。彼にとって、仕事を早く終わらせてさっさと帰ることが第一の目的なのです。ちょっと変なことがあったからって、気にしていては仕事は終わりません。異変をいぶかしみながらも、気にすることなく業務に戻り、仕事を終わらせて帰ります。
そんな彼に、かまってちゃんの幽霊はちょっかいをかけまくり。うめき声をあげたり、直接目の前にぶら下がってみたり。でもかまってはもらえません。本作は、そんな幽霊と社畜のホラーコメディ漫画です。
- 著者
- 日日 ねるこ
- 出版日
- 2016-09-16
Web漫画サイト「となりのヤングジャンプ」に連載されている作品です。
夜遅くまで会社に残って仕事をしていれば、そのうち幽霊が現れてもおかしくないですよね。でも、もし納期ギリギリで仕事をしているときに幽霊が出ても、驚いている暇があるのかどうか……。いや、普通は驚くべきなんでしょうけどね。しかし、社畜にそんな暇はありません。なぜなら、幽霊よりも納期に間に合わないことの方が怖いから。
後輩の失敗の後始末で残業、定時で帰れると思ったら急に仕事の発注で残業……。背山にはそんな不幸が押し寄せてきまくり。でも一番の不幸は、オフィスにいる幽霊に気に入られてしまったことでしょう。残業中にパソコンに向かっている彼を、あの手この手で怖がらせようとします。
しかし、そんな幽霊の努力は一切背山には通じません。それどころか、怖がらせようとした幽霊にとる背山の行動があまりにも社畜じみていて引いてしまうことも……。
圧倒的社畜……!『中間管理録トネガワ』
帝愛グループの幹部・利根川幸雄はいわゆる中間管理職。有能で勤勉かつ人心掌握に長けている彼は、会長の兵頭から投げかけられる無理難題になんとか対応しようとしたり、ライバルに負けないよう知恵を絞ったり、部下の士気を高めるために奮闘します。
しかし、彼のやることはなかなか上手くいきません。機嫌取りのためにやったはずのことが、兵頭会長の逆鱗に触れたり、同期を出し抜くためにやったことがまた会長のひんしゅくを買ったり、なにもしていないはずなのに機嫌の悪い会長に怒られたり……。そのたびに利根川は会長の杖で叩かれるのです。
そんな利根川の中間管理職としての苦しみが、部下や上司との関係を通して描かれます。
- 著者
- ["福本 伸行", "橋本 智広", "三好 智樹"]
- 出版日
- 2015-12-04
「月刊ヤングマガジン」に連載中の『賭博黙示録 カイジ』のスピンオフ作品。「このマンガがすごい!」のオトコ編で1位を受賞しました。
「カイジ」の作中で主人公・伊藤開司と死闘を繰り広げた帝愛の幹部・利根川幸雄が主人公。作中彼は、名台詞をいくつも残したり、勝負に負けた後の去り際が印象に残ったりと、なにかと記憶に残るキャラクターです。「カイジ」の実写版では、香川照之が演じていて、こちらも強烈な印象を放っていました。
「カイジ」の作中で出てきた限定じゃんけん(ギャンブル)や、のちに利根川自身が味わうことになる焼き土下座に使う道具など、本編を見ていると楽しめる内容が盛りだくさんです。本編を読んでいなくても、この漫画単体だけでも楽しめます。
黒スーツ、サングラス着用が義務付けられている部下たち一人一人の名前や人間性を把握しないといけなかったり、気まぐれな兵頭会長の突拍子もない提案を実行しないといけなかったり、利根川には災難がたくさん降りかかります。
持ち前の有能さを駆使し、それらを跳ね除けていく利根川。そんな彼が報われる日は来るのか……。利根川の明日が気になる作品です。
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