障害がある子どももない子どもも、共に学ぶ教育である「インクルーシブ教育」。定義や取り入れられた背景、課題、日本やアメリカの具体例をまとめました。

インクルーシブ教育の定義を調べてみても、その本質はなかなか掴みづらいかもしれません。そんなときにおすすめしたい1冊が『インクルーシブ教育ってどんな教育?』です。8名の研究者から、インクルーシブ教育について考えるヒントが得られます。
- 著者
- ["青山 新吾", "赤坂 真二", "上條 晴夫", "川合 紀宗", "佐藤 晋治", "西川 純", "野口 晃菜", "涌井 恵"]
- 出版日
- 2016-04-06
諸外国の教育システムを見ていくことで、自国の教育システムの到達点や課題などがより鮮明になることがあると思います。今回は『アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで』で、アメリカのインクルーシブ教育をのぞいてみましょう。
- 著者
- 赤木 和重
- 出版日
- 2017-01-16
今回の記事はインクルーシブ教育についての記事ですが、そもそも「障害とは何なのだろうか」と考えたり、「特別支援教育は、どのような道筋をたどってきたのだろうか」と思われたりする方もいたかもしれません。そんな方におすすめしたい1冊が『特別支援教育: 多様なニーズへの挑戦』です。
- 著者
- 柘植 雅義
- 出版日
- 2013-05-24
1冊目にご紹介した『インクルーシブ教育ってどんな教育?』によれば、「『障害のない人が障害のある人をインクルードする』ということではなく、『誰もがお互いをインクルードする』ことこそがインクルーシブ教育」といいます(同書より引用)。
昭和の時代が終わる頃に養護学校が義務化された日本では、その後の国際的な流れも受けながら、2010年にインクルーシブ教育の推進に向けての取り組みがスタートしました。課題としては、具体的な授業実践や環境整備、子ども一人ひとりに対応した適切なサポートが挙げられます。
また実践例としては、日本のほかに『アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで』とともにアメリカの例もご紹介しました。
インクルーシブ教育というと、自分は関係ないと思う方も少なくないかもしれません。しかし「障害のある子どもだけが対象ではなく、あらゆるマイノリティにある人たちが『当事者』であるべきですし、マイノリティ、マジョリティにかかわらず、相互の違いを認め合える世の中をどうつくっていくかが問われる教育」(『インクルーシブ教育ってどんな教育?』より引用)といった言葉からは、誰もが関心を持って考えていく必要のある教育であることが感じられると思います。