「今、不満の冬が輝く夏に変わる」 シェークスピア作『リチャード3世』の冒頭の一文である。そして、この舞台で実際に展開されるのは、希代の悪漢リチャードによる謀略と殺戮の夏。 一方、現実世界において1991年のバブル崩壊で始まった「不満の冬」が、今、経済指標上ではやっと終息しようとしているかに見える。 そして、現代のリチャードたちが語る数々の「輝く夏」のイメージ。本当にやってくるのはどんな「夏」なのか? 本と言う窓からからだをのりだしてみよう。キーワードは「予測不能性」だ。

言語は単なるコミュニケーションの道具ではない。言語によって我々は自己と会話し、新たな情報を創造する。発明が発明を生む自律的な創造発展システムが生まれる。この自律的な創造発展システムを筆者は「テクニウム”TECHNIUM”」と呼ぶ。
- 著者
- ケヴィン・ケリー
- 出版日
- 2014-06-20
この本の目的は、すでに陳腐となりはてた「格差社会糾弾」ではない。哲学的な思索も倫理的考察も無視して「格差社会への趨勢」の存在を証明しようとする。この本を手にする者は、甦ろうとする「19世紀」の質量と加速度を測定し力を割り出そうとする、理科系の力技を堪能すべきだろう。
- 著者
- トマ・ピケティ
- 出版日
- 2014-12-09
「理論」が構造化されずにバラバラに併存する日本社会は、イメージと感情に基づく決断と行動が先行し、理論は後から追いかける。前から見れば「実感信仰」であり、後から見れば「理論信仰」となる。トライ&エラーは許されず、仮説検証のフィードバックシステムは働かない。そんな日本人の行動は「予測不能」だろう
- 著者
- 丸山 真男
- 出版日
- 1961-11-20
4月、彼女は「まだ本が必要なときではないかもしれない」と考えながら現地に向かった。だが、そこで図書館職員の「今、出会う本が子どもたちの一生の支えになる」と言う言葉に出会う。本は新たな日常を作り出す源になる。本を届けるという本来のミッションに全力をかけることに決めた彼女たちが信じたのは、人々を救う本のチカラだった。
- 著者
- 鎌倉 幸子
- 出版日
- 2014-01-07
青年が恋に落ちた95歳の女性は、自分が白鳥を食べた竜だと言う。そして白鳥はまだ生きているのだと。ブラッドベリの中の少年たちもいつまでも生き続け、「タンポポのお酒」から55年後、続編「さよなら僕の夏」が書かれた。
- 著者
- レイ ブラッドベリ
- 出版日
- 1997-08-01
1951年、マッカーサーは日本を「12歳の少年」と呼んだ。21世紀、年老いた日本は竜になりはて、白鳥を食べ続ける。「知性あるテクノロジー」は竜よりも白鳥を愛するだろうに。だが、白鳥は生きている。竜の中に?それとも本の中に?白鳥も少年も消えはしない。そして、夏の日は必ずやってくる。