『モナ・リザ』や『最後の晩餐』などの作者として知られるレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼は単なる芸術家でなく様々な分野に精通した人物でした。彼のことをもっと知ることができる本を5冊紹介します。

1:天才の彼にも欠点があった
レオナルドは芸術、都市工学、機械工学、建築学、植物学、解剖学、物理学と様々な分野において天才と称されています。しかし、その好奇心ゆえに一つのことに専念することができず、未完の作品が多いともいわれています。
2:彼の絵画人生の起因は父の勧めだった
レオナルドが本格的に絵画を学ぶようになったのは、金遣いが荒かった彼を心配した父の勧めが起因だったといわれています。近所に住んでいた画家のアンドレア・デル・ヴェロッキオのもとに赴き、彼の絵画人生はスタートしました。
3:幼少期に性的虐めにあったことがあるといわれている
レオナルドは書記として、「小さいころ夢の中で、自分は横たわって寝ていると鷲が飛んできて自分のことをくちばしで何度もつついてきた」というものを残しています。精神分析学者のフロイトにより、これは、小さいころ彼が叔父に性的に虐められたのではないかと分析されています。
4:同性愛者だったといわれている
レオナルドは幼少期の様々なコンプレックスの影響と好奇心旺盛な性格から、同性愛者になったのではないかといわれています。
5:彼の視界は変わっていた
彼は13,000ページに及ぶ書物を残しています。そこに書かれた文字はすべて鏡文字でした。普通の視界ではなかなかできる技ではないことから、彼の視界は普通の人が見える世界ではなかったのではないかと言われています。
6:彼の一番の関心事は水だった
彼は生涯通し、水に関心をもち、考察し続けました。その証拠として多くの書物や絵画作品に何かしらの形で水について描かれています。
7:死刑囚をデッサンして人々を驚かした
彼は27歳のころ、壁に吊るされた死刑囚の絵をデッサンし、人々を驚かしたといわれています。解剖学に興味を示していた証拠とも言えます。
8:回転する橋をつくり軍事に貢献した
彼が軍事用機器の発明に一役買ったことは有名でしょう。その中でも興味深いのが、回転する橋を作ったことです。イタリアは国中運河が流れており、敵の侵攻から身を守るために、回転する橋で敵を振り落とし、各領域を守ったといわれています。
9:空が青いことを最初に証明したのはレオナルドだった
彼は空が青く見える理由として、上空(宇宙)の暗闇が原因だと結論付けました。これは彼の書記に残るもので、彼は実際に実験し、それを証明しました。
また、「万能の天才」といわれる一方で、極度の完璧主義者でもあったために、途中で作品制作の依頼を投げ捨てて契約不履行で訴えられたり、他人に丸投げしたりするといった人間味あふれる彼の姿を知ることができます。
- 著者
- 杉全 美帆子
- 出版日
- 2012-09-19
ページもわずか112ページで、かつ非常にわかりやすいため、西洋美術史の観点からダ・ヴィンチのことを知るための入門書として扱いやすくなっています。そのうえ、ペンブックスシリーズは基本的に画像の配置からして非常に見やすいことにも定評があり、彼の絵画をそのまま鑑賞して、記憶しておくことが容易です。
- 著者
- ペン編集部
- 出版日
- 2009-07-01
私生児として誕生した生誕にまつわる事情や、それゆえに環境に恵まれなかった幼少期、画家としての活動を開始して以来、自らの完璧主義のゆえに途中で依頼を放棄したり、果てには各地を転々としたりする日々。天才と呼ばれた彼が、挫折や失敗だらけの人間だったという神話とはかけ離れた真実に驚かされることも多いでしょう。
- 著者
- コスタンティーノ ドラッツィオ
- 出版日
- 2016-07-25
パラパラとななめ読みしても、実はとても刺激に満ち溢れているといえます。というのも、彼はあまりにもいろいろなことを考えており、それを手記という形で書き残しているためです。その分読者の方もダ・ヴィンチという人物が非常にいろいろなことに知的好奇心を持っており、その足跡をたどることで彼という人物の本質に迫ることができます。
- 著者
- レオナルド ダ・ヴィンチ
- 出版日
- 1954-12-05
また、本書ではダ・ヴィンチに関する新説も目白押しという意味では面白く読める本です。例えば「三王礼拝図」にしても2人ずつをセットに書いたのではないかといったものや、「モナ・リザ」についても通説に一石投じるようなモデルを示すというように書いています。
- 著者
- 田中 英道
- 出版日
- 1992-02-05