2位:エロ×幼馴染との純愛といえば『君は淫らな僕の女王』
岡本倫が原作を担当し、横槍メンゴが作画という異色のタッグによって、描かれる純愛系エロコメディが『君は淫らな僕の女王』です。当初、2012年に読み切りとして掲載され、のちに「ミラクルジャンプ」にて連載。2013年にコミックスが発売されたあとには、「週刊ヤングジャンプ」にて不定期連載がスタートしました。
名門私立高校を舞台に、家柄の違う幼馴染との純愛を描いたエロティックコメディ漫画です。
- 著者
- 横槍 メンゴ
- 出版日
- 2013-02-19
初恋の幼馴染を追いかけて名門私立高校へ入学した主人公・斉藤アキラの恋の行方も気になりますが、特筆すべきはやはりヒロイン・昴の可愛さ。 横槍メンゴの描く女の子はみな一様にふわふわと可愛らしいのですが、昴は格別の可愛さではないでしょうか。家柄も容姿も成績も完璧という、ハイスペックお嬢様(しかもツンデレ)とくれば、そりゃアキラも一途に想い続けるはずです。
そんな家柄の違いに悩むアキラに射し込む光明が、「恋が叶うおまじない」なのです。「『裏の神様裏の神様言うとおりにします』って言ったあとにお願いごとをすると叶うんだって」と訊きつけたアキラが早速試しますと……まさかの展開が! 「おまじない」によって急接近することになる、2人の恋の行方を見守っていただきたいです。
「エロいラブコメ」というと、最終的にエロばかりが際立ってしまう傾向が多いですが、本作のうまいところは、あくまで幼馴染との純愛に焦点を当ててきれいにまとめているところです。2人が共に一途で健気なので、エロいシーンはたくさんあるのですが、なぜか清々しく、甘酸っぱくて爽やかな青春漫画のようにも楽しめますよ。
1位:歪な純愛を描いた、横槍メンゴの代表作『クズの本懐』
『クズの本懐』は、「月刊ビッグガンガン」にて2012年から2017年に連載された横槍メンゴの代表作です。アニメ化、実写ドラマ化と映像メディアでも人気を博し、その内容や刺激的なエロさから話題を集めました。
主人公・安楽岡花火とその彼氏・粟屋麦は、付き合ってはいるけれど、お互いに別の好きな人がいるのです。その事実は2人とも承知済み。平たく言えば「セックスフレンド」な関係を構築しているのです。
主人公をはじめ、「クズ」だ……と思える人物がたくさん登場し、彼らが人間関係を築きながら展開していく日常を描いた物語になっています。
- 著者
- 横槍 メンゴ
- 出版日
- 2013-02-19
美男美女の理想のカップル、安楽岡花火と粟屋麦には、2人だけの秘密があった……というミステリアスな冒頭からストーリーに引き込まれていきます。
好きな人に好きな人がいること、というのは切なく苦しいことです。好きになったら、相手にも好かれたいというのが本音ですよね。報われない想いというのは、時に妄執となってしまうのかしら?と思わせるダークな表現にあふれた本作。
「興味のない人から向けられる好意ほど、気持ちの悪いものってないでしょう?」(『クズの本懐』より引用)なんて、グサリと人を突き刺すセリフを平然と伝える花火の黒さがたまりませんよね。
花火と麦は、お互いに別に好きな人がいて、だからこそ付き合っているという共依存関係は歪極まりないです。しかし、そこに執念ともいえる強い想いや人間が持つ心の暗い部分が垣間見えた瞬間に、それがとてもリアルな感情であることにきっと驚くはずです。青春時代のドロッとした感情や、どうにもならないもどかしさといった感情の機微が巧みに表現されているから、より現実的な描写に感じるのかもしれません。
もちろん、横槍メンゴの作品らしくエロ要素もたっぷり詰まっていますので、ご安心を。
人間の黒い部分がこれでもかと描かれています。だけど甘くて酸っぱい青春、そして何よりエロくて可愛い世界に、ぜひ触れてみてください。
エロ満載だけど、エロいだけじゃない横槍メンゴの作品は特に女性に読んでほしいものばかりです。絵柄がとてもかわいく、初見でも抵抗なく物語に入り込みやすいので、今回紹介したもののうち、興味を引かれる作品があったなら、ぜひ手に取ってみてください。きっとお気に入りの作品に出会えるはずですよ。