葛飾北斎といえば『富嶽三十六景』を思い浮かべることでしょう。もちろん代表作ではありますが、北斎の魅力はそれだけではないのです。さまざまなジャンルの絵を描き続けた北斎について、その絵や人柄を知れる本を集めましたのでぜひ手に取ってみてください。

著者が葛飾北斎の魅力の一つは多才な作域を示したことと言っている通り、こんなにもいろいろな絵を描いていたのかということに驚くことでしょう。常に進化し続け、新しいものに挑戦していた北斎について、とても分かりやすく学ぶことができます。一つ一つの作品が意図しているもの、隠し持っている意味などが紹介されていて、葛飾北斎の魅力が深まります。
- 著者
- 永田 生慈
- 出版日
- 2005-08-20
有名な『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』では大きな波と、それに翻弄される船がクローズアップされていて、富士山は小さく書かれています。本書には、この構図は「波の伊八」が千葉・行元寺に作っていた欄間彫刻とそっくりであると書かれています。北斎はこの彫刻を見て絵の構図を考えたのでしょうか。それとももともと北斎の頭の中にあった構図なのか、というような話からは絵の背景を知ることができ、さらに深く絵を楽しむことができることでしょう。
- 著者
- 内田 千鶴子
- 出版日
- 2011-02-09
代表作『富嶽三十六景』がオールカラーで収録されており、楽しく眺めることができます。この絵が流行ったことにより、名所絵という浮世絵のジャンルが出来上がったそうです。どのようにして『富嶽三十六景』が出来上がったのか、その影響力の大きさはどれほどだったのか、北斎の集大成ともいえるこの絵についてより一層知識が深まることでしょう。
- 著者
- 大久保 純一
- 出版日
- 2012-05-23
著者の杉浦日向子は、江戸の風俗研究もしている漫画家で、そのリアルな江戸の情景は驚くほどです。会話やしぐさ、町並み、食事などすべてが細かく描写され、まさに江戸時代にタイムスリップしたかのような気持ちにさせてくれます。
- 著者
- 杉浦 日向子
- 出版日
葛飾北斎は、数多く旅をしていることや、引越しを90回以上繰り返すなどの奇行、名を幾度も変えていたことなどから、謎めいた部分を多く持っています。そしてこの物語の凄いところは、北斎の隠密説に対して状況証拠が積み重ねられていく点です。読んでいると本当に隠密であってもおかしくないと思わされ、その世界に引き込まれることでしょう。
- 著者
- 高橋 克彦
- 出版日
- 1990-07-06
死ぬまで向上心を忘れなかった葛飾北斎は、やはり日本を代表する画家だと思います。世界でも北斎の名は多くの人が知っており、私たち日本人の方が、もっと北斎について知るべきなのだと感じます。ぜひ美術館などへも足を運んでみてください。