ショパンはポーランドで生まれ、フランスで帰らぬ人となりました。39歳という儚くて、それでいて偉大なる音楽家人生を送った人物です。そんな知られざる素顔を少しでも知りたい人におすすめの書籍をご紹介します!

フレデリック・フランソワ・ショパンは、1810年の3月にポーランドで生まれました。ロマン派音楽の前期において代表的な作曲家であります。また、それと同時に彼はピアニストでもありピアノをこよなく愛しておりました。
彼の作曲のほとんどはピアノ独奏曲が占めており、ピアノの詩人と称されるようになります。代表作は「ノクターン」や「ワルツ」など、クラシック音楽に詳しくない人々の耳にも、なじみのある有名な曲を残しています。
彼は父の影響で、4歳からピアノのレッスンをしていました。8歳で演奏講演会を開くほどの腕前だったといわれています。その後父の勧めもあり、16歳の時にワルシャワ音楽院に入学し、首席で卒業しました。卒業後はワルシャワ出て音楽の旅に出ます。
1837年にジョルジュ・サンドという女性に出会って恋をたことで、たくさんの名曲が生まれたといわれています。また、彼はパリに出向き、ケルビーニ、ロッシーニ、メンデルスゾーン、リストといった数人の著名作曲と知りあいました。
そんな出会いと幸せに満ちた人生は急激に変わります。1847年、恋人ジョルジュとの別れを迎えるのです。そして健康も優れなくなり、生活にも困窮するようになったといわれています。 彼女と別れてから2年後の1849年10月に結核の病にて、39年の短い生涯に幕を閉じました。
1:ショパンの心臓は故郷に持ち帰られた
遺言により、彼の心臓だけが故郷のポーランドへ持ち帰えられました。ワルシャワの聖十字架教会の柱の内部にアルコール漬けされ保存されているとのことです。
2:ショパンの妹の死因も「結核」だった
彼には一人の姉と二人の妹がいました。そのうちの一人、エミリアという妹も結核でなくなったといわれています。エミリアとショパンは同じ芸術の趣味があり特に仲が良かったそうです。
3:趣味は物真似
ショパンは音楽以外にもたくさんの趣味がありました。漫画や絵描き、そして芝居と芸術に関することに興味がありました。芝居好きがこうじて、よく人前で物真似をして周りを楽しませていたと伝えられています。この芸術好きと、人間観察力は彼の世渡り上手なところに通じてきます。
4:音楽家以外の著名人とも仲が良かった
芸術全般に興味があり、人間観察が上手だった彼は音楽関係者だけではなく、画家、詩人、版画家、彫刻家との交流がありました。なかでも親睦が深かった人物として画家のドラクロワが挙げられています。
5:出国許可が下りず親友とは数十年前にお別れして以降会えずじまいだった
彼は18歳の時の故郷を離れ音楽の旅にでます。途中までは親友のティテュスも同行していましたが、諸事情により、19歳の時に離れ離れになってしまいました。その後、彼はパリへ移り住み音楽家としてのキャリアを積みます。故郷に戻った際、親友との再会を願っていましたが、出国許可がおりず実現しませんでした。
6:「子犬のワルツ」は恋人のジョルジュ・サンドへささげた曲
ショパンはパリで出会ったサンドという女性と恋に落ちます。そして彼女の依頼により、彼女の飼っていた子犬が彼女の周りを駆け巡る情景を曲にしたのがこの「子犬のワルツ」なのです。
7:サンドという女性にギャップ萌えした
ショパンは最後の恋愛としてジョルジュ・サンドと恋に落ち10年間関係を持ちます。破局を迎えた後に鬱になってしまうほど、彼は彼女のことを愛していました。
実は、当初二人が出会った時には、ショパンは男勝りなサンドに嫌悪感すら抱いていたそうです。しかし、彼女の女性らしい優しい一面などを見て、惚れてしまったといわれています。
8:自身の病弱な体のせいで二人の女性と破局をした
晩年体調の悪さが悪化し、恋人のサンドは女性としてではなく、まるで母親のような立場になり、彼を看病し続けました。しかし看病に疲れ、ショパンに対しいら立ちを感じはじめます。とうとうサンドは彼のもとから去りました。また、彼女に会う前に婚約までかわした女性がいましたが、結局はショパンの虚弱体質のせいで破綻となっています。
9:ショパンは残された肖像画通り美しい容姿をしていた
肖像画は写真とは違い、実物よりも良くおられていることが多々あります。ショパンの場合は、肖像画どおりの端正な顔立ちをしていたといわれているのです。髪は茶色ふさふさしており、額は秀でた美しさがあり、優しい笑顔があったと当時の書記にあるとされています。
10:ショパンは当時のファッションリーダー的存在だった
彼はファッションに大変気を使っており、宮廷中の女性の目をくぎ付けにしていたほどだといわれています。故に、彼はファッションリーダー的存在になっていました。
ポーランドの宝のような存在で、世の音楽ファンを虜にし、この先も音楽界に名を残していくであろう音楽家、フレデリック・フランソワ・ショパンという人間について、知っているようで知らないことが多いという人は大半を占めるのではないでしょうか?ましてや音楽以外のことであれば尚更で、ほとんどが謎と感じるかもしれません。
- 著者
- バルバラ スモレンスカ=ジェリンスカ
- 出版日
- 2000-12-01
音楽評論家であり、クラシック評論の先駆者でもある遠山一行の新潮文庫「カラー版 作曲家の生涯」シリーズのショパンについて書かれた書籍として有名な一冊です。
- 著者
- 遠山 一行
- 出版日
- 1988-07-28
曲というものは、否が応でも作り出したその人を表すものです。ショパンの曲を聴いていて感じることは、やはり音楽に対する愛情、熱意、楽しさなど、心から音楽を愛していることがひしひしと伝わってくるということです。
- 著者
- 音楽之友社
- 出版日
- 2006-08-08
ショパンという音楽家は、その時代ではリストと並びクラシック界で最高のピアニストとして一目置かれた存在でした。そんなショパンは弟子を取ると、一人一人の才能を伸ばすべく奮闘していたと伝えられています。
- 著者
- ジャン=ジャック エーゲルディンゲル
- 出版日
- 2005-12-01
今回は4冊に絞って様々な書籍をご紹介させていただきましたが、彼の作った曲がなぜこんなにも多くの人々に愛されているのか、この本を読むことによって理解できる、初心者にもわかりやすい書籍ばかりです。
このようにどの書籍も自信を持っておすすめできるものばかりなので、教養のためや参考文書のため、目的は人それぞれだとは思いますが、興味がある方には是非手に取って頂けたら幸いです。