東京タラレバ娘その3:少女漫画脳女、倫子
- 著者
- 東村 アキコ
- 出版日
- 2015-12-11
1話で元彼早坂に事実上振られた倫子。そのあとに流れでKEYとセックスしてしまいましたが、そのまま特に何もなく、気にしないようにしながら仕事をこなして日々をどうにかやり過ごしていました。
そのままあきらめろと自分に言い聞かせるように、映画バーを営む好条件の男性と付き合うことに。しかし自分の要求を押し付けてくる彼と、ここまで生きてきて妥協ができない倫子とはうまくいかず、破局。やっぱりKEYが好きだと香と小雪に気づかされるのですが、彼からも振られてしまいます。
そのタイミングで早坂とアシスタントのマミが別れたことを聞き、そのまま流れでキスしてしまうふたり。しかも早坂はそのまま流れに流されるのではなく、酔いが醒めてからまた連絡すると約束するのです。素晴らしい誠実男子、早坂。
それから倫子は早坂さんといる楽さに安心感をおぼえ、真面目で平和なお付き合いが始まります。交際は順調で、何と彼は一緒に住む物件を探そうと言ってくるのです。倫子は即OKし、このまま幸せエンドかと思いきや、KEYの知られざる過去が明らかになるのです。
8巻の魅力を考察!【ネタバレ注意】
KEYの亡くなってしまった妻が倫子に激似だということが判明した7巻。それゆえに彼は知らず知らずのうちに倫子に惹かれているようだということをマミから聞いた香と小雪は、3人で倫子の家へと向かいます。そしてそのままみんなでKEYがいる伊豆に向かうのです。
KEYのもとへ向かう時の車中のシーンでは、倫子の揺れる心にハラハラさせられます。突然知らされたKEYの過去、しばらく見なかったタラレバの再来、早坂からの連絡、車から降ろしてくれない香と小雪。混乱したまま彼女はそのままKEYのもとに連れられていきます。
- 著者
- 東村 アキコ
- 出版日
- 2017-04-13
そしてふたりきりになるKEYと倫子。「あんたわたしのこと好きなの?」と聞かれ、黙ってしまうKEY。妻のことが忘れられないけれど、倫子にも惹かれているのです。倫子と香、小雪のことを散々タラレバ娘だと罵ってきた彼の方こそ、過去に未練を残していたことを倫子は指摘します。
「このタラレバ男!!!」
そう言ってKEYから逃げている時に来た早坂からのメール。倫子は嘘をつくのですが、うしろめたい感情が襲ってきます。大人の女のいやらしさをリアルに描いたシーンです。劇的な展開を望みながらも、冷静に状況を判断して現実を壊さないようにバランスをとって恋に溺れている彼女。平気で嘘をつけるようになった、という虚しい言葉は読者の女性にも突き刺さってくるのではないでしょうか。
追いかけてきて彼女から携帯を奪い、キスしてくるKEY。そのまま流れに身を委ねながらも倫子は考えます。
「心の中に別な女性が居座り続けている男を
この状況ですら好きだとは言ってくれない男を
本当に好きになってもいいの?」
人生の走馬灯を見ながらも、現実を分かっていながらも、やっぱり彼が自分を好きだと言ってくれることを夢見ているのです。
上記までが8巻の大まかな内容です。主人公の、そして全女子の永遠のテーマである「安定か理想か」という展開に山場が訪れました。倫子の心理描写が丁寧に描かれた最新巻です。
結局KEYとくっつくのか、と思われるような展開ですが、熱から醒めた時に倫子は違う道を道を選択するのではないでしょうか。東村アキコは王道の少女漫画が好きなことで有名ですが、やはりこの漫画はテンプレでまとめるような作品ではないと思われます。果たしてどんな展開になるのでしょうか?
実写ドラマ『東京タラレバ娘』が2020年夏に帰ってくる!
2017年に放送されて好評だった実写ドラマが『東京タラレバ娘2020』として2020年夏にスペシャルドラマで帰ってきます。
ドラマも実際に3年の時が経った2020年の東京が舞台です。香は結婚し、小雪は自分のお店を持つための準備を始め、結婚するために歩き出した倫子とそれぞれの道を進め始めた3人がそれぞれの「幸せ」手に入れるために奮闘する姿に注目です。
倫子役の吉高由里子はインタビューで「今回も、楽しく、可愛く、ハッピーな気持ちになるドラマになると思うので、3年たった3人娘たちを…もう娘とは言えないかもしれないけれど(笑)、見守っていただけたらうれしいです!」と語っています。
タラレバ娘3人の詳細なインタビューや東村アキコ先生のコメントは、東京タラレバ娘|日本テレビをご覧ください。