3位:コンピューターVS超能力者!本格SF漫画
数千年後の未来、科学は発展し、人類は気軽に宇宙に行き来できるようになりました。しかし、人口が増えすぎてこのままでは地球が滅びると判断。宇宙に出て、違う惑星で生きるようになります。主に子供を教育するための星と大人が働くための星に分けられました。
この未来では、生まれてから死ぬまで(学業、職業、結婚、出産など)の全てが「マザー」と呼ばれるコンピューターに管理されれます。人生の全てを「マザー」に任せることで、悩みもなく平和な世界を生きているのです。
- 著者
- 竹宮 惠子
- 出版日
しかし、妊娠や出産までも科学に管理される世界。その裏側では、「ミュウ」と呼ばれる突然変異種が誕生していました。ミュウは特殊な超能力を持つ代わりに、視覚や聴覚などに障害を持って産まれます。全人類が15歳のときに受ける「成人検査」では、それまでの記憶が消され「大人」として生きるための知識が植えつけられます。しかしその反面でミュウを発見し追放するという狩りも兼ねているのです。
主人公はジョミーとキースという二人の青年。それぞれ特殊な運命を持ち、紆余曲折がありジョミーはミュウ族のリーダーに、キースは人類のリーダーになります。そして出会う二人。地球に帰り人類と共存したいミュウと、ミュウを排除したい人類の争いが二人の代表者によって始まります。
壮大なスケールで描かれたこの作品は、アニメで映画化もされた人気作。連載が始まった1977年頃は現代ほどコンピューターも普及しておらず、現実感もなかったことでしょう。しかし現代では私達はコンピューターに囲まれています。検索サイトにキーワードを打ち込めば知りたい内容が表示され、さらにその履歴からコンピューターがオススメの製品などをお知らせしてくるようになっていますね。
それでもまだ私達には「今日は何を食べようか」「明日は何を着ようか」など選択の意思や自由がありますが、この作品のような未来にならないとは果たして言い切れるでしょうか。より「身近になってきたSF」、現代で読むからこそ興味深く、リアリティを感じられること間違いなし!ハラハラドキドキを楽しんでみませんか?
2位:作りこまれた世界観!歴史ファンタジーの名作
この物語では、「天馬」と呼ばれる超能力者を有する血族が世界を支配しています。「天馬」の力は天候さえ操ることができ、世界の安定のために何代にも渡って継承され続けていました。この一族のもとでしか天馬は産まれないのです。
天馬の候補には「龍」と呼ばれる男性と「牡丹」と呼ばれる女性があがります。それぞれに役割を担いながらどちらか一人が「天馬」となって、もう片方も対となり都に住まわなければなりません。問題は、長い年月のせいで一族の血が薄まり、天馬候補となれるほどの能力者が生まれにくくなったことから始まりました。
- 著者
- 竹宮 惠子
- 出版日
- 2003-06-28
物語序盤、当時の「天馬」は龍の男性。牡丹として隣に居るのは「前・天馬」だった老婆。後継となる「天馬」が現われず焦った二人は、不老不死の人魚を使い、なんと「天馬」を作り出そうとします。生まれたのは男の子、つまり「龍」でした。
同時期、都の片隅でとある夫婦が子供を授かりました。夫婦は互いに知らなかったものの、実は「天馬」を生み出す一族だったのです。一族同士の婚姻は禁じられていたため、このままでは親子ともども処刑されてしまうと思った夫婦は、せめて子供だけでもと、唯一「天馬」の支配化にない国、チグルハン国に子を預けました。
これが本作の主人公、アルトジン。活発な女の子です。自分の出生を知らないことから、「天馬」一族の血を引き「牡丹」となる可能性を秘めていることも知らず、チグルハンで明るく暮らしています。
「牡丹」のアルトジンが清く強く育ったのに対し、人魚から「作られた」からなのか、邪悪な心を持つ「龍」に成長してしまった帝。本来なら力を合わせる「龍」と「牡丹」が敵対し、世界を巻き込む壮絶な戦いへとお話は進んでいくのです。
作りこまれた設定や話の内容は複雑に練り上げられており、一気に読んでしまいたい気持ちとじっくり読みたい気持ちの板ばさみ!窮屈な都と自由な草原チグルハン。作られた「龍」と愛された「牡丹」。 複雑に絡み合う人間関係は重厚なものですが、闘いのシーンはとにかく爽快です。
また、登場人物が魅力的!かっこよかったり可愛かったり面白かったりと色んなタイプがおり、必ず好きなキャラクターが見つかります!全24巻という超大作ですが、話の面白さも相まって全く飽きません!
1位:SF×歳の差ドタバタラブコメディ!
時代は月旅行が一般的になった21世紀。主人公はダンという宇宙飛行士とニナという少女です。ダンはNASAに勤務する26歳。宇宙飛行士としてトップクラスの技術を持ち、その界隈で彼の名前を知らない者はいません。
ある日、火星に向かう途中にダンが操縦する宇宙の定期便(一般人も乗るもの)が爆発事故を起こします。救出作業も最後の一人となったとき、とある少女を自分の命に代えて助けようとしたダン。少女を助けたものの自分の命は絶望的……そのとき、薄れゆく意識の中で少女の声が聞こえます。
「ダン・マイルド、あなたのことが好きよ。私のことを忘れないで」(『私を月まで連れてって!』より引用)
- 著者
- 竹宮恵子
- 出版日
- 1995-06-17
気付くと救命艇の中にいたダン。どうして助かったのか分からないまま長期休暇に入りました。自宅に帰ったダンを待っていたのはニナという10歳の少女。彼女はダンの恋人になるためやってきたのでした。
17歳という歳の差から、ダンは最初ニナをあしらいます。しかし、ニナが実は超能力者だということ、前述の事故でダンを助けたのがニナだということが発覚。さらに、ニナに何か不思議な縁を感じたダンは徐々にニナの愛を受け入れ、二人は結ばれます。
この「縁」を描いたエピソードは必見!タイムスリップやタイムパラドックスという現象によるのですが、二人は互いが初恋の相手でした。17歳も離れているのになぜ?と思うかもしれません。しかしここがSFの面白いところ。運命とも呼べる二人の出会いがSFチックに描かれます。
両思いとなった二人ですが、物語はここからが面白い!仕事には優秀なのに子供っぽいダンと、普段は普通の少女ですがどこか大人びているニナという凸凹コンビがおりなす日常ドタバタコメディ。優秀なスーパー家政婦、お八重さんや意思を持ったコンピューターなど個性的なキャラクターがたくさん出てきて、おもしろおかしく読めること間違いなしです!
さらに、SF作品というとシリアスなものが多いですが、こちらは基本がコメディ。SF知識がない人も楽しみやすい作品となっています。SFならではのハプニングが次から次へと起こる、SFコメディの金字塔。是非一度手に取ってみてください!