風俗という言葉には、常にエロなどの低俗な印象が付きまといます。しかしその作品の中には、エロいだけじゃない、実に深い味わいの作品が存在しているのです。今回は、人間の真実の姿を描く良質な作品をご紹介していきましょう。

- 著者
- 鈴木 良雄
- 出版日
- 2016-07-29
- 著者
- 室積 光
- 出版日
- 2003-10-04
- 著者
- 出版日
- 2013-10-28
- 著者
- usi
- 出版日
- 2015-02-16
- 著者
- 安田 弘之
- 出版日
- 2007-06-20
- 著者
- 幸田 育子
- 出版日
- 2007-01-19
- 著者
- 大田垣晴子
- 出版日
- 2008-07-02
- 著者
- 沖田 ×華
- 出版日
- 2013-03-29
- 著者
- 永田カビ
- 出版日
- 2016-06-17
風俗は、その仕事内容から、高額な給料をもらっているというイメージがあります。実際、風俗関係の職についている女性は、ブランド物の服やバッグを持ち、華やかな生活を送っている様子。しかし、最初から贅沢がしたいから、と風俗に関わる人はごく少数ではないでしょうか。色々と考えた結果、一番稼げる風俗にたどり着いた、という人もいるはずです。
『デリバリーシンデレラ』は、デリヘル嬢を題材とした作品。デリヘルとは正式名称をデリバリーヘルスと言います。自宅やホテルなどに、性的サービスを行う風俗嬢を派遣する、という業態の風俗で、出張型ヘルスともよばれています。サービス形態などはお店によって異なりますが、出勤や勤務時間のに融通が利くためか、主婦や社会人、大学生がアルバイト感覚で始めることも少なくない様子。本作の主人公、山田雅美もその1人です。
- 著者
- NON
- 出版日
- 2010-05-19
女子大生の雅美は、田舎から上京してきた、どこか垢抜けない普通の女子大生。介護士を目指し、勉強に励んでいましたが、友人は少なく女子大生としては花がありません。しかし、雅美には誰にも言えない秘密がありました。夜の闇があたりを包むころ、昼間の垢抜けない姿からは一変、華麗なメイクで客を魅了するデリヘル嬢、ミヤビへと変身するのです。
お客に奉仕し、喜んでもらうことに、やりがいを感じている雅美でしたが、デリヘルの世界へ足を踏み入れた時は、辛くてトイレに閉じこもるほど精神的なダメージを受けていました。しかし、同じデリヘル店で働くNo.1デリヘル嬢、雫のあなただけの喜びを探すというアドバイスに心を打たれ、デリヘル嬢の仕事に打ち込んでいくのです。
風俗の仕事は性的なもの。お金が必要な事情があって風俗嬢をしている人は少なくはなく、雅美もそのうちの1人でした。しかし、嫌々ではなく、お客に喜んでもらおうと奮闘する姿はとても新鮮。地味な姿から大人の女性に変わる瞬間は、どきりとしてしまいます。
風俗店は、行くまでにはかなりの勇気を必要とし、ハードルが高いと感じる人も多いでしょう。しかし、性的なものが見たい、できれば写真ではなくて動く方がいい、と考えた時に頼るのがAV、アダルトビデオです。18歳未満はご法度、レンタルビデオ店では隔離され、隙間から垣間見える世界に、ドキリとした経験がある人も多いでしょう。
AVは性行為を主とした映像を収録したものですが、もちろんどこかの誰かの私生活を除いているわけではありません。AVを作る人たちが存在し、業種として成り立っています。『AV烈伝』は、そんなAV制作に携わる、様々な人が登場する、ドキュメンタリー作品。仕事としてAVの事をどう考えているのか、様々な人生とともにその胸の内を垣間見ることができます。
- 著者
- 井浦 秀夫
- 出版日
その性質からか、やはりAV制作をしている人と言うと、性的な欲求が強かったり、興味関心が高かったりする人が、そちらの道に進むのだろう、という漠然としたイメージがあります。しかし、もちろん、彼らはプロ。それだけではやっていけない業種であることが、読み進めていくうちにわかってきます。
AV監督や女優、男優などが登場し、自分が仕事に関わることになった理由や、AVに対するこだわりなどが、赤裸々に語られていきます。興味本位で手に取る読者が多いとは思いますが、インタビューをしている作者、井浦秀夫はいたって真剣。真面目に、真摯に相手に向き合い、言葉を引き出してきます。
下世話なことはなく、皆がAVというものに真剣に向き合い、職業として成り立たせていることをひしひしと感じられる作品、レンタルビデオ店の一角への印象がだいぶ変わってくることでしょう。あの1作1作に、こだわりと多くのプロ意識が詰め込まれているのです。普段は見知ることができないAV制作の裏側にいる人々の姿を、ぜひのぞいてみてください。
人には様々な性癖があります。嗜虐的、被虐的のみならず、寝取られ状況で興奮したり、小さな子供しか愛せなかったりと、分類をしてしまうと多岐にわたります。他人には理解されづらい者も多く、自分が何に対して性的興奮を得るのか、ひた隠しにしている人も多いでしょう。性癖は、その人の隠された部分のひとつだと言えます。
『実録企画モノ』は、そんな特殊性癖持ちの方に、どストライクな作品の制作に携わっていた作者が描く、コミックエッセイです。作者の卯月妙子は、壮絶な人生を歩んできたことで知られる漫画家。その人生のどん底さに反し、どこか吹っ切れたような明るさと、独特な世界観を垣間見ることができるエッセイが人気です。
- 著者
- 卯月 妙子
- 出版日
卯月妙子は、小学5年生の頃から精神疾患の症状があり、中学3年生で自殺未遂。20歳で結婚したものの、元夫の会社が倒産、借金返済のためにホステスやストリップ嬢、ヌードモデルやAV女優などをし、お金を稼ぎました。本作は、そのAV女優など風俗業に携わっていた時の経験や出来事などが綴られています。
上記の簡単な紹介でも、かなりヘビーな人生を歩んできたことが分かりますが、AV女優時代の卯月妙子が出演していたのは、嘔吐物や排泄物、稀に昆虫などを食べるという、スカトロ系のかなりハードな作品。その特殊性とやりすぎとすら感じる内容で、伝説と化しました。しかも、その内容自体を自分から売り込んでいたという驚きのエピソードも明かされています。
お金を稼ぐために何でもした、と語られていますが、ただ需要があるからそれをやっていた、と感じられないところが本作のポイント。くだんのAVにも、卯月妙子なりのこだわりや、企画意図があった事が伝わってきます。人生の壮絶さや、独特の描写に隠れがちですが、作者の持つ狂気的な芸術性を感じることができる1冊、狂気や欲望の渦に巻き込まれないよう、ご注意ください。
現代日本には新宿、すすきのなど、歓楽街がいくつか存在します。発展している街には、風俗街はつきもの。遠い昔、江戸時代には吉原や島原といった、遊郭街があり、日々男女が偽りの恋人関係に心と身体を燃やしていました。遊郭の独特なシステムは現代に継承されていませんが、そういった文化が日本にあった事は、広く知られている事実です。
過酷な労働環境でもあった当時の女郎たちと、現代の風俗嬢たちは、どちらが優れているのだろうか。そんな想像を具現化した作品が『吉原のMIRAIさん』。ソープ嬢として現代の吉原界隈でトップの人気を誇る未来が、ひょんなことからタイムスリップ、偶然落ちた先にあった女郎屋で、ソープ嬢として身に着けた技術を駆使して、トップを目指していくという物語です。
- 著者
- ["真倉 翔", "真里 まさとし"]
- 出版日
- 2006-02-17
ソープ嬢とは、ソープランドで働く女性のこと。湯船が設置してある部屋で、お客に対して性的なサービスを施します。戦後に爆発的に広がり、現代でも残る風俗の中では長い歴史を持っています。そんなソープで働き、かなりの人気を誇っていた未来が、同僚の嫉妬をきっかけに、怪しい薬を盛られてタイムスリップした先が、吉原です。
江戸最大の遊郭街で、突然女郎として働くこととなった未来ですが、さすがはトップをとるほどのソープ嬢。純応力の高さと技術で吉原でも人気を獲得していきます。女性同士の嫉妬や、吉原ならではの女郎たちの人生がありつつも、未来の明るい性格のせいか、重くなりすぎないところがポイント。あり得ない状況を、純粋に楽しむことができます。
描写は過激ですが、未来のテクニック披露の場という感じもあり、エロティックになりすぎないところに、未来のソープ嬢としてのプライドが感じられます。友情あり、過激描写あり、新感覚のタイムスリップもの、当時の風俗事情も知ることができる、お楽しみ要素の多い作品です。
現代では男女平等が叫ばれ、社会進出する女性が増えてきました。しかし、女性というだけでいわれのない非難を受けたり、軽視されたりすることも、もちろんあります。意識が変わってきたとはいえ、男が優勢だった長い歴史を持つ日本、その考え方が、簡単に覆ることはありません。
男子は跡取りや労働力として重宝されてきましたが、女子は昔からお金に困ると売られることが珍しくはありませんでした。どこか、大きな屋敷の下働きに奉公に出るのは良いほうで、女郎として幼い頃に売られる女子の多くは、悲しい最期を迎えています。『親なるもの断崖』は、昭和初期の北海道を舞台とした物語。女郎に売られた女たちの人生を描いており、かなりヘビーです。現実にこうであった、という事実が読者の心に影を落とします。
- 著者
- 曽根 富美子
- 出版日
- 2015-07-10
青森の農村で育った16歳の松恵、11歳の梅姉妹と13歳の武子、11歳の道子は女衒に売られ、北海道室蘭にある幕西遊郭に売られていきました。美貌の姉妹は遊女として、凛として風格のある武子は芸妓として育てられることとなりましたが、容姿に恵まれず身体も子供のような姿の道子は、下働きとして幕西に残る事になりました。
すぐさま客を取らされ、松恵は自ら命を絶ち、姉の借金まで背負うことになった梅と、武子を中心に物語が進んでいきます。これは本当に現実にあった事なのだろうか、とページを捲る手が震えるほど、その描写は克明で過激。壮絶という言葉で片付けることができないほど、非人道的な行いが次々と登場、読者を打ちのめしていきます。
そんな中で生まれる恋は、絶望フラグにしか見えず、もういっそ女郎として極めてしまったほうが幸せなのでは、と思えてしまうほど。3人の少女は、己の道を真っすぐに突き進もうとする力強さに、現実はさておき救われた気持ちになります。雪深い大地で描かれる、人間たちの生きる姿に、どうか幸福にと願わずにはいられない作品です。
日本は島国で、独自の文化を築いてきたとはいっても、現代日本はかなり欧米化が進みました。様々なところに日本らしさはうかがえるものの、時代によって大きく変化しているというのは疑いようもありません。当たり前に着ていた着物も、今は特別な時に着る物、といった扱いに。時代に合わせ、多くのものが変化しています。
とはいえ、子どもができる仕組みなど、人間の本能由来、原始的な部分の事柄は、変わることはありません。子作りや性的な事は昔からあるもので、だからこそ今も人類が存在しているともいえます。しかし、やることは同じでも、表現や趣味趣向、常識はその時代によって異なるもの。なかでも、戦が亡くなり、様々な文化が花開いた江戸時代の性風俗をまとめたのが『浮世艶草子』になります。
- 著者
- ["八月 薫", "篁 千夏"]
- 出版日
- 2007-05-24
欧米文化の流入により、処女性が重視されるようになりましたが、それ以前の日本の性事情はかなり奔放。本作は、様々な立場の人や状況下で、江戸の性事情はどんなものだったのかを描く短編集です。お姫様から村娘まで、艶っぽい描写にドキリとしつつ、当時の性事情に触れ、知識が増えていくのを感じます。
例えば、御姫様のお輿入れの時のこと。庶民の性事情はかなり奔放ですが、やはり高貴な姫ともなると、処女性が重視されるもの。しかし、彼女たちの仕事は世継ぎを産むことなので、性知識を仕入れておかなければなりません。そこで世話係のばあや等が姫様に性技を仕込んでいくのですが、行動は性的なのに、どこか体育会系でコミカル。熱心なばあやの励ましに、つい笑ってしまいます。
お江戸風俗コラムなども充実しており、江戸時代の性事情についての知識が確実に増えていくのを感じます。江戸時代が性に開放的だったせいか、それぞれの物語が、明るいところが本作のポイント。女性でも抵抗なく手に取っていただけるはずです。歴史好きもそうでない人も、現代と比較しながら楽しんでください。
人間にとって、睡眠は必要不可欠なものです。身体を休める効果がある睡眠ですが、様々な事情により、眠れなくなってしまう人も少なくありません。不眠は睡眠環境を整えることで改善されますが、自分自身では何が原因なのか、よくわからないもの。眠れないというプレッシャーに、より不眠がひどくなってしまうこともあります。
犬や猫と一緒に眠ると、よく眠れたりするものですが、大人になると自分の子どもや恋人、伴侶がいないと、誰かと一緒に眠る機会はありません。人肌のぬくもりは、安心感を与えてくれるもの。そんな、不眠に悩む女性に添い寝をしてくれる男性を派遣する、添い寝屋「ストライプ」を利用する女性と、添い寝をする男性たちの人間ドラマを描いたのが『シマシマ』です。
- 著者
- 山崎 紗也夏
- 出版日
- 2008-07-23
箒木汐は、夫の不倫と離婚が原因で、不眠となってしまいました。アロマエステ店のオーナーをしていますが、それだけでは店とマンションのローンの支払いがとても不安。副業として、公にはできないとある事業を始めていました。それは、添い寝屋。眠れない女性に、男性を一晩派遣する、というものです。
元夫の弟、大学生のガイや、料理が得意でメンバーのまとめ役のラン、オシャレが大好きなリンダや無口なマシュなど、添い寝をしてくれる男子はイケメンばかり。ドキドキして眠れないのでは、と思いきや、お客の女性たちは、最後には心地よい眠りに落ちていく、その手腕がとても見事です。誰もが抱える不安や寂しさ、眠れない一要因になる何かをすくい上げて、包み込んでくれる添い寝屋たちに、身をゆだねたくなります。
こんなお店があるなら利用したい、と思う女性は多いでしょう。心地よい眠りをもたらしてくれるイケメン男子、風俗的ではあるものの、そこに強い性の匂いは感じられません。お客たちの事情に加え、汐の恋の行方も気になるところ。読めば心地よい眠りを求めたくなる、癒し効果もある作品です。
遊ぶなら奔放で後腐れが無いタイプ、付き合うならば堅実なタイプ、などという話もあります。性に奔放な人は性欲を満たす方が先で、心のつながりを求めていないというイメージが付きがち。しかし、実は一途だったり、優しかったりと、その内面は、じっくりと付き合っていかなければ、わからないことが多いのです。
AVに出演する女優や男優は、やはり性行為を見せるという職業柄か、性に奔放であると思われがち。男女の関係も、遊びが重視で気持ちはそこに無いのでは、と勘ぐってしまいます。そんなイメージを覆してくれるのが『AV女優とAV男優が同居する話。』という、インパクトあるタイトルが目を引く1冊。職業としてAVに出演している男女の、同居生活が描かれます。
- 著者
- 時計
- 出版日
柊梓は、AVを専門に出演する女優。ある日洗濯機の故障が原因で大家と大喧嘩、アパートを出ていかなければなりません。行く先もなく、お金もない梓に、所属事務所が部屋を紹介してくれました。ルームシェアする相手は、館石大地、梓同様AVに出演する、男優でした。
最初はぎこちなかった梓と大地の同居生活ですが、料理をきっかけに少しずつ距離が縮まっていきます。その過程が、よもやこの2人がAVに出演しているとは思うまい、というほどピュア。少しずつ、確実に距離を縮めていく姿には初々しささえ感じられ、ついニヤリとしてしまいます。
仕事柄、純愛だけにはならない部分はあるものの、タイトルから想像するような、淫靡さもしくはコミカルな要素はあまりありません。1人の人間として、当たり前に生きる姿がそこにあります。他にも、兄と妹の微妙な関係の話や、自意識と恋心のはざまで揺れる女子高生など、表題作のほかに恋の話を3編収録。ピュアな恋に胸キュンしてください。
日本には東京や大阪、京都、名古屋、福岡といった大都市が存在します。人が多く集まるのは大きな都市ですが、都市ばかりに人が集まるわけではありません。地方都市をはじめ、人が住み集まるところには必ず歓楽街や風俗店が存在するものです。見知らぬ街にある風俗店、その中にはどんな女性がいるのか、気になったことはありませんか。
『匿名の彼女たち』は、日本全国の様々な風俗店と、そこで働く女性たちを描いた作品です。日本全国風俗図鑑が掲載されているなど、その内容はかなりノンフィクション。はっきりと明記されていないので、風俗嬢たちとのやり取りすべてが実際に会ったことかどうかはわかりませんが、本作に登場する女の子たちは等身大で、そこに妙なリアルさを感じます。
- 著者
- 五十嵐 健三
- 出版日
中堅商社に勤務する山下貴大32歳の趣味は、風俗通い。自分の住む街だけでなく、出張先でも風俗店に通うことを生きがいとしていました。全国各地の歓楽街、小さな風俗店に赴き、そこで出会った風俗嬢とコトにおよんでいきます。
性描写はありますが、実録系で風俗嬢の容姿や性技の評価が淡々とつづられているせいか、卑猥な印象は受けません。風俗嬢たちとの会話も描かれていますが、あっけらかんとしていたり、重い事情を抱えていたりと、人それぞれ。風俗嬢たちの悩みや仕事上の苦労などを見ると同情したり、自分だったらどうだろうと、つい想像してしまいます。
風俗店とは隠された場所です。しかるべき年齢の人にしか開かれぬ場だからこそ、見えないものがたくさんあるのでしょう。客観的に風俗店と、そこで働く女性を描いているせいか、性描写ではなく人間がそこで働いている、という生々しさを感じます。今日もどこかで、風俗で働いている人がいる、そんな当たり前の事に、改めて気付かされる作品です。
とりあえず風俗店に行く、という勇気があれば捨てることはできる童貞。本作も、童貞を捨てに風俗に行った青年が主人公の物語です。しかし、脱童貞で性の喜びを知り、世界が変わった、というわけではありません。本作は実話を基にした、純愛物語なのです。
- 著者
- ["@遼太郎", "山口 かつみ"]
- 出版日
29歳の遼太郎は、何かにチャレンジする前に理由をつけて諦めてしまう、自己完結型の性格。ある日、自分を変えようと一念発起、脱童貞しようとデリヘル嬢を呼ぶことにしました。しかし、緊張がピークに達した遼太郎は、過呼吸を起こして倒れてしまいます。情けない姿を見せ、迷惑をかけたにもかかわらず、優しく介抱してくれたデリヘル嬢、かよさんに、遼太郎は恋をしてしまいます。
何事にも後ろ向き、人生を諦めていた遼太郎でしたが、かよさんが男にだまされて借金を背負い、その返済のために風俗で働いていることを知り、一念発起。何とか彼女を助けようと奮闘します。震えながらもかよさんを助けようとする姿は、過呼吸で倒れた遼太郎と同一人物とは思えません。一生懸命な姿に、声援を送ってしまいます。
本作は大型掲示板に掲載された実話をコミカライズした作品。こんなことが本当に起こるのか、と思うと同時に、どうやっても叶わなさそうな恋の行方がどうなるのか、好奇心を押さえることができません。読者は遼太郎を応援する掲示板の住人の気分を味わいながら、恋の行方を見守っていくことになります。小説よりも奇なり、と確実に言える実話ラブストーリー、気弱な童貞男子の奮闘を応援しましょう。
- 著者
- 六反 りょう
- 出版日
今回ご紹介した作品はどれも、「エロ」よりもむしろ、「人」を描いているものが多くを占めています。本来、「風俗」という言葉は衣食住、習慣などの広い意味で使われる言葉です。低俗であろうとなんだろうと、そういった人間本来の習慣や文化を描くこと、それこそが本当の風俗漫画と言えるのではないでしょうか。エロはあくまで風俗の一側面であるとご理解頂き、視野を広げて頂けたのなら幸いです。