学校での三角関係を描く王道のラブストーリー
1997年~2004年まで別冊フレンドに掲載された『ピーチガール』は2017年5月に日本で実写化が決まっています。10年以上も経ってから実写化されるほどの魅力はなんなのでしょうか?いつの時代でも人々に響く、その王道ラブストーリーに秘密がありそうです。
舞台は高校、主人公は女子高生の安達もも。物語の主軸は主人公ももと同級生の男子2人との三角関係という、青春ラブストーリーです。
- 著者
- Miwa Ueda
- 出版日
物語は、ももが通学中に知らない人に援助交際に誘われるところから始まります。元水泳部で、肌が日焼けしているももは遊んでそうと思われがちですが、実は真面目でピュアな女の子。援助交際はもちろん断って、イライラしながら学校につきます。
そこで現れるのが友人の柏木さえ。ももと違って色白&華奢で男子にモテるさえは、ザ・意地悪な女として、物語にどんどん波乱を起こしてくれます。さえの振り切った悪役も、『ピーチガール』の魅力の一つと言えるでしょう。
そして忘れてはならないのが、三角関係の中の男子二人、東寺ヶ森一矢ことトージと、岡安浬ことカイリです。チャラいけどイケメンなカイリに対して、硬派で良い青年トージという、対照的な性格の二人。キャラクターのコントラストも、万人がハマる要素の一つではないでしょうか。
登場人物たちがすれ違いながら恋愛していくストーリーに、さつなさやときめきを感じられる作品です。
可憐な画風と迫力ある試合シーンがたまらない!
こちらも2016年に実写化された漫画『ちはやふる』。百人一首という漫画には珍しい題材を描き、話題になりました。みなさんは「競技かるた」をご存じでしょうか?
百人一首は学校でやったことがある方も多いと思いますが、それを競技とした大会まで行われていることは知らない人も多いかもしれません。かるたというと、お正月に行われるほのぼのとしたイベントというイメージがありますが、競技かるたは「競技」というだけあって、スピードと迫力のある試合が繰り広げられます。試合中は防音のため、会場近くの自動販売機の使用すら禁止される場合もあるほど。百人一首全てを暗記し、読まれた札を最速で取りにいく、脳と身体、そして聴覚をフルに使う競技には思わず胸が熱くなります。
- 著者
- 末次 由紀
- 出版日
- 2011-12-22
かわいらしい画風とはうってかわって、勢いのある競技かるたのかっこよさが描かれています。1巻では、主人公の綾瀬千早(ちはや)と、その友達の真島太一、そして二人の学校に転校してきた綿谷新(あらた)たちは全員同じ学年の小学生。まだ幼い彼らですが、競技かるたに挑むときは年齢を感じさせない真剣で気迫のある表情を見せます。そんなギャップも、物語に引き込まれる理由の一つでしょう。
普段スポーツ漫画しか読まないという方も、試合を重ねるごとに増していく緊張感や迫力には、夢中になること間違いなしです。
また、千早、太一、新の恋の行方にも注目です。物語中で揺れ動く3人の想いを、百人一首の歌がところどころで表現してくれるのも、粋な演出ですね。
個性あふれるキャラクターたちに笑わされるクラシック漫画
アニメ化、ドラマ化、そして映画化もされ、大ヒットした『のだめカンタービレ』。主演の
上野樹里や、
玉木宏の振り切った演技が話題になりました。
音大に通う主人公の野田恵(のだめ)と千秋真一が繰り広げるラブコメディ。恋愛だけでなく、クラシックや音大の世界について楽しく学べる作品です。
- 著者
- Tomoko Ninomiya
- 出版日
- 2005-04-26
注目すべきは登場人物たちのキャラクターの濃さ!のだめと真一の出会いの場面にも、それが現れています。
前夜に酔いつぶれてマンションの廊下で寝てしまっていた真一は、それを偶然発見したのだめの部屋で目を覚まします。聞こえてきたのは美しいピアノの音色......まではいいのですが、真一の目に飛び込んできたのはゴミだらけの汚部屋と化した空間でTシャツ&ジャージ姿ののだめがピアノを奏でる姿。見開き1コマで描かれたこの場面には、読者も真一と同じくらい衝撃を受けることでしょう。
のだめのずぼらで天然&マイペースな性格に対し、育ちがよくしっかりものの真一。はじめはのだめを拒絶していた真一ですが、のだめが奏でる大胆で美しいピアノの音色に、のだめの才能を見いだします。二人の凸凹コンビは、物語を通して笑いや感動を生んでくれます。
他にも、ロックから転身した自由奔放なヴァイオリニストや、世界的に有名だけどスケベで子供っぽいドイツ人指揮者などなど……。次から次へと個性的で人間味のあるキャラクターたちがストーリーを盛り上げます。
彼らの音楽の才能はどう開花していくのか、そしてのだめと真一の恋の行方は?奇想天外な展開にドキドキしながら楽しめます。