TVドラマ化された『砂時計』や『Piece』でその作品世界に触れた、という人も多い漫画家芦原妃名子。恋愛のプロセスを描くいわゆる恋愛もの、というカテゴライズにとどまらない、芦原作品の魅力にあふれた5作品をご紹介します。

芦原妃名子の作品に虐待とまでは言わないものの、金銭的な不自由さえかけていなければいい、といわんばかりのネグレクト気味の親の元で育つ子供たちがしばしば登場します。
- 著者
- 芦原 妃名子
- 出版日
- 2002-08-23
愛人のいた祖父の死後に出版された私小説「月と湖」をどうしても読むことのできなかった一菜。そんな彼女自身も高校の先輩であるコータとの恋愛にひそかな不安を感じています。というのも自分とコータ先輩をとりもつ形となった一菜の部活の先輩でもある芙美とコータが、自分より一足先に進学した大学でひそかに親密な仲になっているのでは、という疑いをもったからです。
- 著者
- 芦原 妃名子
- 出版日
- 2007-04-26
出てくる登場人物はヒロインの柚季をはじめ、皆どこか痛みや歪みを抱えて生きている人ばかり。しかもその抱えている悩みは程度の差こそあれ、誰しもどこか心当たりのあるものかも知れません。
- 著者
- 芦原 妃名子
- 出版日
- 2014-03-25
誰しも裏と表の顔を無意識に使い分けているように、自分がよく知っていると思っている相手のことも、実はある側面しか知らないということをつきつけられるような体験は誰でも一度や二度は経験しているのではないでしょうか。
- 著者
- 芦原 妃名子
- 出版日
- 2008-12-24
作者自身が『Piece』は『砂時計』の焼き直し、と語っているように『砂時計』に登場する人物たちも皆それぞれが自分に欠けている何かを探して生きています。傷つけたり、傷つけあったりしながらも「泣いたり怒ったり笑ったり、大切に想ったり、大切にしてもらったり、今の私はあの想い出とあの想い出とあの想い出で出来ている。そう思ったら自分がひどく愛しい存在に思えてくる」とヒロイン杏が思う気持ちは、共感できる人も多いのではないでしょうか。
- 著者
- 芦原 妃名子
- 出版日
- 2003-08-23
芦原妃名子の数多い作品の中から5作品を選んでご紹介してきましたが、気になる作品は見つかりましたか?それぞれ置かれたシチュエーションや年齢は違っても芦原作品には自分の運命にただ従うのではなく傷つきながらも前に歩きだしていく強さをもったヒロインが登場します。ぜひ一度その世界でヒロインと一緒に一歩踏み出す体験をしてみて下さい。