狂気、エロ、暴力、新興宗教など過激な内容を多く描く山本直樹。過激な描写に目がいきがちですが、その奥には普遍的なテーマも多く隠されています。ここでは、そんな山本直樹漫画の中でも特におすすめの6冊をランキング形式でご紹介します。

過激な性描写で知られる山本ですが、この作品に関してはそこまで過激ではなく、性描写と同様に山本の特徴である「喪失感」のほうがより強く描かれています。どこか閉塞感の漂う田舎町を舞台に、主人公の勝彦を始め、彼女の玲子、教師の学の交流を中心に描かれるストーリーは、寂しくも美しい雰囲気を漂わせています。
- 著者
- 山本 直樹
- 出版日
表題作である「BLUE」の他にも6篇の独立した作品が収録された短編集です。「BLUE」は、東京都から不健全図書指定をされてしまうほどセックス描写の多い作品ですが、刺激の少ない田舎の町で、何かを埋めるように性に溺れていく様子からは、山本の作品の特徴でもある喪失感が漂います。
- 著者
- 山本 直樹
- 出版日
- 2006-07-20
一葉と諸葉、それに年上の巽は幼馴染の3人組で、そのうち一葉と巽がカップルです。表面上は仲良しな3人組に見えますが、巽の父親が倒れたことをきっかけに、一葉は東京で、巽と諸葉が地元で暮らすようになったことで、その関係はだんだんと崩れていってしまいます。
- 著者
- 山本 直樹
- 出版日
革命を目指した複数の若者達を描いた青春偶像劇で、フィクションを銘打ってはいるものの、事実を忠実に描いている箇所は多く、半ノンフィクションといっても良い内容になっています。2010年には、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しました。
- 著者
- 山本 直樹
- 出版日
- 2007-09-21
舞台がどこで、いったいどういう世界なのか。詳しいことは何もわからないまま、独特な雰囲気で物語は進んでいきます。物語の冒頭でミナミは、「私はずっと歩いていた。歩きながらいろいろなことを考えようとしていた。なんでいつまでも歩いているのか? いったい何日歩いているのか? いくら考えても思い出せなかった*」と言っています。(*『安住の地』より引用)
- 著者
- 山本 直樹
- 出版日
オウム真理教の事件や、連合赤軍関連の書籍にヒントを得たという本作で描かれているのは、一見すると社会の息苦しさから解放され、穏やかに自給自足を営んでいるように見える男女が、閉ざされた島の中で次第に暴走し壊れていく様子です。それは恐ろしくも気味悪くも感じられることでしょう。
- 著者
- 山本直樹
- 出版日
- 2012-05-30
いかがでしたか? 独特な世界観が特徴の山本直樹の作品は、好みもわかれるでしょう。しかし一度ハマってしまうと何作品でも読んでしまいたくなる魅力に満ちています。少しでも、気になる点があった方は、自分に合うかどうかまずは試してみるところから始めてはいかがでしょうか。