無くした記憶を探し求めて。優しく心温まる物語
月刊Gファンタジーに連載されていた『迷子屋』。穐山神社の娘燈乃は記憶を無くした少年と出会い、彼を霧也と名付け、迷子屋として、同じく迷子の人々を帰るべき場所へと導いていくというストーリーです。
この作品の迷子とは、物理的に道に迷った状態ではなく、精神と肉体を繋ぐ標しと呼ばれるものにトラブルが起き、精神が肉体から離れてしまった状態を指します。
- 著者
- 木村 りん
- 出版日
- 2012-11-27
離脱した精神体が見えたり、モノノケが見えたり、ファンタジーな世界観が好きな方にはとくにおすすめの作品です。絵のタッチも柔らかく温かで、ファンタジーな世界をより美しく見せています。
記憶をなくし、迷子となった霧也が自分の帰る場所を見つけられないでいても、笑顔で人助けをしている描写が切なく映ります。世間知らずで失礼な発言も多く、空気が読めない様子もまた可愛く見えてしまうのは霧也の魅力。読んでいる人の保護欲をくすぐるタイプです。燈乃のように、面倒を見てあげたくなる読者は多いことでしょう。
霧也と燈乃の活躍によって記憶を取り戻し、笑顔を取り返していく人たちを見ていると、心の温度がふっと上がるような不思議な温かさが感じられます。それがまたこの作品の大きな魅力です。
薄れゆく大切な記憶。忘れてはいけない想い。霧也と一緒に探してみませんか?穏やかで温かな物語、ぜひ楽しんでみてください。
悪魔の王子の甘酸っぱい青春ストーリー
甘酸っぱい青春ストーリー漫画『紅心王子』。悪魔界のプリンス、さくら紅次郎は人間界への研修とともに、悪魔界を脅かす存在となるであろう人間の魂を奪うよう指令を任されます。人間を蔑んでいた紅次郎ですが、人間界で出会った少女によって徐々に心に変化が生まれ……。
- 著者
- 桑原 草太
- 出版日
- 2007-11-22
悪魔界では成績優秀、容姿端麗、女性への対応は紳士的、まさにプリンスな悪魔を演じていた紅次郎。しかしどこか周囲との距離を感じ、本来の自分を隠しています。素の紅次郎は見た目の年相応のやんちゃな少年と言った雰囲気で、可愛げたっぷりです。
最初は人間なんてワガママなだけの目障りな生物、くらいにしか認識していなかったはずの紅次郎ですが、出会った人間の少女、花がことごとく自分の知っている人間像とは違っているため調子がくるってしまいます。花の笑顔にドキドキしていたり、手が触れるだけで動揺していたり、悪魔界ではなんてことなかった事で心が揺れていくように。その様子は思わず頬が緩んでしまう可愛さ。
悪魔と人間という関係に立ちふさがる壁。これもまた恋愛ものには定番で王道な設定でありながら、いろんなキャラクターを交えて飽きさせることなくストーリーは展開していきます。ファンタジーで甘酸っぱい青春ストーリーは、胸キュン間違いなしの作品です!
くだらない!なのに楽しい高校生男子の毎日
アニメ化もされた人気ギャグ漫画『男子高校生の日常』。男子校に通うタダクニ、ヒデノリ、ヨシタケを中心に、男子高校生たちの、くだらなくて楽しいリアルな日常をテーマに描いています。男子高校生ならではの笑いが満載です。
- 著者
- 山内 泰延
- 出版日
- 2010-02-22
とてつもなくバカなのに、憎めない愛らしいキャラクターたちが魅力の『男子高校生の日常』。熱い汗を流し青春のすべてをかける部活も、胸を締め付ける甘酸っぱい恋も全くなし!悲しいかなこれが彼らのリアルなハイスクールライフ。
頭の中は彼女が欲しい、モテたい、常にそんなことばかり。恐ろしいほどくだらない日常が、普通のことなのになぜか笑えるギャグになってしまいます。特に男性は共感できるポイントも多いかもしれませんね。女性は、高校生男子ってこんなだったのかな?という視点で笑って楽しみましょう。
ストレス社会を生き抜かなければいけない毎日に、女子のスカートやパンツ1つで大騒ぎできる男子高校生とその日常は笑いと元気をくれるでしょう。肩の力を抜いて、思いっきり笑ってみてください。