教会の創造論が当たり前とされてきた時代に進化論を唱えた偉大なるダーウィン。今回はそんな彼が残した遺産を知れるおすすめ書籍をご紹介していきます。

1:実はライフワークは「ミミズ」の研究だった!
彼が生涯最も長く研究を続けた対象は、進化論ではなくミミズでした。イギリス南部の白亜の土地がなぜ出来たのか興味を持った彼は、自宅の庭で観察研究を重ねること29年、ミミズが土壌を作っていたことを明らかにしたそうです。論文の出版には研究開始から40年以上もかかり、彼の研究の中で最も時間がかかった対象だったようです。
2:イギリスの歴史で最も偉大な人ランキング、第4位!
2002年にイギリスの公営放送局BBCが放送した番組によれば、ダーウィンはイギリスの歴史上4番目に偉大な人物だそうです。ちなみに1位はチャーチル、3位はダイアナ妃と日本人にも馴染みの深い人物が並びますが、2位はブルネルという産業革命期の鉄道技術者だそうです。
3:研究を続けられた背景には、裕福な実家からの支援があった
彼は若くして研究の道に入りましたが、ビーグル号乗船後も療養を兼ねて田舎に引っ越すなど、稼ぎは多くなかったようです。それでも研究を続けられたのは、裕福な実家からの資金援助があったからといわれており、その年額はなんと中流家庭の年収の数倍もあったそうです。父は投資家兼医者であり、母方の祖父は高級陶器で有名なウェッジウッドの創始者という環境によって、ダーウィンは研究に集中できたのでしょう。
4: 現代で言うパニック障害にかかっていた?
ビーグル号に乗って世界中を旅するなど、とてもアクティブな一面を持つダーウィンですが、頻繁な船酔いも起こしていたそうです。また体調不良により寝込むことも多かったようで、そういった行動を最近の研究者たちが改めて調べたところ、実はパニック障害だったのではないか?ともいわれているようです。
5:地名の由来にもなった!その街はどこにある?
オーストラリア北部に、人口12万のオーストラリアの中では中規模の港町「ダーウィン」があります。
この街は彼がビーグル号での世界一周の際に立ち寄ったことを記念して友人のストーク船長が付けた、といわれていますが、実は彼はこの港には立ち寄っていなかったとか。後世の人のダーウィンに対する尊敬や憧れがこのようなことになったのかもしれませんね。
6:とっても合理的!?結婚に対する考え方
彼は1839年にエマという女性と結婚しますが、結婚に対しては迷いがあったようで、その前年に「結婚の損得勘定」に関するメモを残しています。
その中で、非婚のメリットとして「親戚を訪ねる必要がなく、つまらないことに煩わされない」や結婚のデメリットとして「不安と責任。多くの子供がいて、1人1人にパンを与えれば、本を買う金も減る」など、現代人でもありそうな?事柄を挙げています。
結局結婚しますので、それを上回るようなメリットを見出したということなんでしょうね。
7:実は子煩悩だった!?「種の起源」の原稿に残されていたものとは
彼には10人の子どもがいました。3人は幼くして病死しましたが、息子たちは銀行家や天文学者などさまざまな分野で活躍したそうです。
そんな子どもたちとダーウィンのやり取りが垣間見えるものが、アメリカ自然史博物館などが取り組んでいたデジタル・アーカイブ・プロジェクトの中で見つかりました。それは種の起源の原稿裏に残されていた、子どもたちのスケッチ。中には彼の似顔絵もあったそうです。
8:相当な筆まめ!その記録は現在ウェブ上で確認可能
彼は社交的ではなかったものの相当な筆まめだったらしく、生涯2000人との手紙を交換をし、多いときには1日で10通以上も手紙を書いていたようです。そんな彼の手紙のうち5000通はイギリス政府によってデジタルアーカイブ化され、現在もウェブ上で読めるようになっています。
ダーウィンは世界中の大陸に近種の生物が存在していることに着目しました。そこから同じ種が異なった環境に置かれることにより、そこから環境に適した形に進化しているのではないかという結論に結びつけています。このように種の進化について基本的な考え方がまとめられた貴重な資料となっています。
- 著者
- チャールズ ダーウィン
- 出版日
- 2009-09-20
中高生向けに企画された本書は、単に『種の起源』を翻訳しただけの書籍ではありません。書かれている内容をわかりやすく噛み砕き、専門知識がなくても理解できる要素だけを紹介しています。なので、学校などで習っている生物の授業について、より深く知ることのできる内容です。
- 著者
- チャールズ・ダーウィン
- 出版日
- 2012-03-02
本書にはダーウィンの生活していたイギリスの上流階級の様子が書かれています。医者の父を持ち、ケンブリッジで紳士としての教育を受けた彼が、同じく上流階級の学者たちの交流によって『種の起源』執筆にまで辿り着いた経緯が書かれた資料となっています。
- 著者
- 松永 俊男
- 出版日
- 2009-08-07
ビーグル号航海での体験から鳥類学者のジョン・グールドや動物学者のトーマス・ベルなどの意見を参考に、進化論を組み立てていきました。世界に衝撃を与えた『種の起源』が多くの人のサポートにより発表されたことがわかります。
- 著者
- 内井 惣七
- 出版日
- 2009-08-20
人間がチンパンジーなどの類人猿から進化してきたという説はいまでこそ一般的になっていますが、当時の人間たちからすると衝撃的な内容でした。そんなセンセーショナルな話題を神が人間を作ったとう当時の定説と共に読み比べられるのが魅力です。
- 著者
- チャールズ・ダーウィン
- 出版日
- 2016-09-10
進化論を世界に広めた『種の起源』。ダーウィンが記した本や彼を研究した書籍は、進化論についての知識が学べるのでおすすめですよ。