世界で評価されている漫画家、高浜寛。彼女の名前を聞いたことはあれど、作品を読んだことがないというかたは少なくないかもしれません。今回は、高浜が描く画力の高い漫画作品の数々を、ランキング形式でご紹介していきましょう。

海外で出版されており、日本の漫画と異なる点がいくつかあります。そのなかで印象的なのは効果音の描き方です。日本では絵柄の上に迫力を出すように描かれますが、本作はコマのなかに必要最低限の効果音が印字されています。派手な効果音がないことによって、淡々と詩織の人生が進んでいく様子がより浮き彫りになっているのです。
- 著者
- 高浜寛
- 出版日
- 2016-01-29
「青い絵本」は、先生と呼ばれる30歳前後の男と、彼を慕う女の子2人の話です。学校ではいつも一人、きつい目つきでいる女子中学生が唯一心を許すのは、近所で先生と呼ばれる青年と、同じく先生の弟子である同い年位の女の子スニョンだけです。先生は、二人に体操や説法を教えるのでした。
- 著者
- 高浜 寛
- 出版日
- 著者
- 高浜寛
- 出版日
- 2016-01-29
高浜の他の作品と比べると、本作は全体的に明るいストーリーとなっています。明治時代における文明開化に伴い、商売に目を光らせる人々が活気あふれており、同時に、美世と一緒に働く強面の岩次や、美世に嘘をつくことをやめるよう優しく諭す詐欺にあった女性実業家の慶など、金銭的関係を越えた人情も伺えます。
物語の途中、百年のもとで生活するうちに、美世は夢の中で百年を父親に重ねてみてしまったり、それとは違う特別な感情を抱いていることに気付き始めたりします。不安な状況で自分を気遣ってくれる年上の男性に惹かれていく美世の描写に、女性読者なら共感してしまう人も多いでしょう。
しっとりしたトーンがハイカラ・アンティークな品々や街並みの描写をより惹きたてます。まるでこの時代を覗いているかのように、和洋折衷の世界観にドップリ漬かってしまう作品です。
『ニュクスの角灯』については<『ニュクスの角灯』の魅力全巻ネタバレ紹介!レトロで美しい物語!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
遊郭というとアダルトな場面が想像されがちですが、本作は過剰な露出表現がなく、静かに物語が進む気品あるものとなっています。とはいえ几帳の描写はやはり妖艶なものとなっており、伏目がちなまつ毛の濃い目元やまっすぐな眉毛、表情の一つ一つが丁寧に描かれているため、読者は男女問わず几帳の美しさに目を奪われてしまうことでしょう。
- 著者
- 高浜寛
- 出版日
- 2015-01-30
さびれた喫茶店で中年男たちが口論をしたり、町の人々が名古屋弁で会話したり、文字で説明するとパッとしない描写ですよね。ですが、こういったありきたりな日常を切り取り、平凡だけど温かい気持ちにさせてくれる漫画を描き上げるのが高浜寛なのです。
- 著者
- 高浜 寛
- 出版日
- 2010-04-21
以上、高浜寛のおすすめ作品ランキングベスト5でした。ストーリーの構成力やコマ割りの仕方やトーンでの色表現を見れば、そのセンスの高さを理解できることでしょう。いつもとはちょっと違った雰囲気の漫画を読みたい方は、是非手に取ってみてくださいね。