今回は、『秘密』で人気を博した作家清水玲子の人気作品から、5作をランキング形式でご紹介します。シリアス、問題定義、ほのぼの、コメディと多彩な作品を楽しめますよ。

どう見ても、メスライオンのシーザーが、あくまでも猫らしく強くなりたいと奮闘する姿が微笑ましく、可愛い作品です。身体が大きくても気が弱く、他の猫たちにどんくさいとバカにされているシーザーの姿は、なんとも不思議で、楽しく穏やかな気持ちにさせられることでしょう。
- 著者
- 清水 玲子
- 出版日
- 2006-08-29
清水玲子短編作品に多く登場するキャラクターであるジャックが、食人(カニバリズム)を文化としているフォトゥリス人の女性ルビィとの交流を通して、食べるということの重要さ、本質を理解していく作品『22XX』。
- 著者
- 清水 玲子
- 出版日
まるで昔の映画から抜き出てきたような、中性的な美しさを持つ少年。アートは、自分の名前すら憶えていない彼に、ジミーという名前を付け、仕方なく自宅に連れて帰ります。しかし記憶を失ったジミーこそ、月からやってきた来た人魚だったのです。
- 著者
- 清水 玲子
- 出版日
宇宙を泳ぎ、月で育った三つ子のティルト、セツ、ベンジャミン(ジミー)は、生まれ故郷である地球に産卵のために帰ってきた人魚の兄弟です。彼らの他に地球には少数ながらも人魚がいるのですが、その存在は地球人たちに知られていません。性別が不明瞭な人魚の中性的な美しさ、三つ子という魂を分け合ったような関係には神秘性を感じさせられることでしょう。
記憶を失った人魚と暮らす地球人、三つ子の1人が欠けて2人きりになった人魚の兄弟、地球に住む人魚など、様々な人間関係が複雑に交錯する本作。あらすじや設定を読んだだけでは、人魚という存在にピンとこない方も多いと思います。この物語が何を語り、登場人物たちがどんな気持ちをめぐらせたのか、ぜひとも手に取って感じていただきたい、味わい深い作品です。
『月の子』については<漫画『月の子』ラストまでの見所ネタバレ考察!無料で読める美しく悲しい物語>の記事で紹介しています。気になる方はあわせてご覧ください。
そんなある日、米軍のヘリで乗り付けてきた2人組の美少年に誘拐され、自分たちは5歳まで一緒の島で育ったという事実を聞かされます。島の名前は、神淵島(カブチ島)。さらにその島で目にした不気味な儀式と生贄の話を聞かされ、自分の出生を確かめるべく2人の青年と共に故郷へ戻ることになり……。
- 著者
- 清水 玲子
- 出版日
孤立した島に伝わる謎の儀式や、集められた子供たちの運命など謎が謎を呼ぶ本作ですが、まず目を引くのは主人公晶の容姿ではないでしょうか。短く切りそろえたショートカットに白い肌という中性的な晶は、男性だけではなく、女性をも虜にする不思議な魅力があります。そんな晶を巡る周囲の人々の想いは、決して綺麗なものだけではなく、どこか切ない気持ちにもさせられることでしょう。
作者の美麗で儚い絵柄で紡がれる物語と、読み進めるうちに明らかになっていく謎から目が離せない作品です。謎が謎を呼ぶファンタジーサスペンスの世界をご堪能ください。
『輝夜姫』については<『輝夜姫』5つのポイントをネタバレ考察!考えないで、感じる漫画?【無料】>の記事で紹介しています。気になる方はあわせてご覧ください。
脳の中の記憶を見るという捜査方法も斬新ですが、まるで美少年のように見目麗しい室長薪が過去に関わった凶悪事件の謎や、新人刑事青木が正義のために奔走する姿が刑事ものの王道として見事に描かれています。
- 著者
- 清水 玲子
- 出版日
いかがでしたでしょうか。清水玲子の描く個性豊かな作品を、ランキング形式でご紹介しました。ラインナップからもおわかりになるかと思いますが、登場人物たちの感情描写に炊けた実力派作家です。夢中になって読みふけって夜更かしをしてしまわないようにご注意ください。そのくらい夢中になれる作品が目白押しです。