宇喜多秀家は豊臣秀吉亡き後も、豊臣政権の重鎮として関が原を戦い、敗走後は日本で初めて八丈島に流刑になった人物です。徳川家康の天下統一の陰に、時代の波に飲み込まれた男の生涯、そして宇喜多家の歴史を学べる5冊をご紹介します。

1:自分もイケメンで、奥さんも美人だった
謀略家と恐れられた宇喜多直家を父に持つ秀家ですが、母に似たのか、彼自身も非常に整った容姿をしていたそうです。あの直家でさえ秀吉に「私が死んだら、息子をどうかお願いします」と頼んでおくほど可愛がっていたとか。
そんな秀家の妻になった豪姫も、その美しさから秀吉に大変可愛がられ、「もし男だったら関白にしてあげていた」とまで言わせたそうです。 そんな美男美女夫婦の間には子供が4人でき、仲もとてもよかったといいます。
2:情熱的な性格だった
秀家の性格は「温厚なおぼっちゃま」というだけではありませんでした。
常に主君秀吉の力になりたいという強い思いを持ち、秀吉が雑賀衆を征伐するために兵を募った時も、秀家の兵が一番多く出兵しました。秀吉が鷹狩をしたいと言えば何十羽という鷹を集め、茶の湯にハマっていると聞けば、茶室をつくるための材料である良質な竹を100本近く送ったと言われています。
3:実は関ヶ原の首謀者は石田三成ではなく宇喜多秀家だった⁉︎
関ヶ原の戦いのきっかけとなった人物としては石田三成が有名ですが、実は宇喜多秀家だったという説があります。なぜなら秀家がどの西軍よりも早く出陣式を行い、しかもその出陣式には北政所、寧様の代理として大谷吉継の母である東殿局が出席していたとの記録があるからです。
1:母親が美人だったおかげで出世できた?
若干26歳にして五大老の一人として任じられた秀家ですが、これには母の力が大きく働いたと言われています。秀家の母は大変な美貌の持ち主で、それに目を付けた女好きの秀吉が大変目をかけ、息子の秀家の重役への取り立てにも手を貸してあげたそうです。
2:トントン拍子で大大名になれた訳とは
父の直家は味方の毛利家を見限って秀吉側についた後、すぐに亡くなってしまいました。普通は家督を継いでいない子供には領地保有は許されません。
しかし秀吉が信長に仲介してくれたことにより、わずか10歳ながら遺領相続を許され本領を安堵されたのです。 さらには大人になった後、秀吉から備中東部から美作・備前の領地を任され、57万石の大大名にまで上り詰めることができました。
3:流罪になった傷心の秀家に思わぬ差し入れが入った
秀家は関ヶ原の一件での敗北後島流しにあい、八丈島にいました。ちょうどその頃、江戸の福島屋敷まで酒を運んでいた福島正則の家来の船が、天候の悪化で八丈島に立ち寄ります。家来たちはそこで、かつて五大老の一人と呼ばれた宇喜多秀家がいることを知ると、彼に酒の一部を差し入れとしてあげたそうです。
中国地方の三大謀将の一人とされる直家の謀略には、下剋上を絵にかいたような凄まじさがあり、戦国時代の凄まじさを実感できます。当時、西に毛利、東から織田が進行してきている中、直家の選択が家中すべての人生をも左右する緊張感ある描写を読み取ることができます。
- 著者
- 津本 陽
- 出版日
直家は身内も容赦なく、戦略の道具に使う怪物のような存在に描かれています。自害に追い込まれた妻と娘たち。中には気がふれてしまった娘もいます。これから嫁ぐ四女の於葉は、そうした母や姉たちを思い、自分も同じ境遇に向かっている未来を呪いながら、自分は負けないと心に誓うところは、憎んでいる父の直家を彷彿する気の強さと思慮深さが見え、宇喜多一族の異様な雰囲気に引き込まれていきます。
- 著者
- 木下 昌輝
- 出版日
- 2014-10-27
物語は浦上家の重臣、宇喜多能家が、同じく浦上家の敵対武将、島村盛実に夜襲により攻め滅ぼされるところから始まります。能家は死を覚悟して、息子の興家と孫の八郎(後の直家)を城から逃がし、宇喜多家再興を託します。後の直家の下剋上の精神に大きく影響を与えたのだろうと推測される出来事です。
- 著者
- 上田 秀人
- 出版日
- 2015-11-13
宇喜多秀家は、なにかと謎の多い人物で、急激に豊臣政権で一門衆として重きをなし、関が原においても副大将として戦場で戦い、豊臣秀吉に信義を尽くした武将です。父の直家と比較されますが、物語やフィクション化されたものが多く、その実像に迫る本はこれまで少なかったのではないでしょうか。
- 著者
- 渡邊 大門
- 出版日
「厚い褥に包まれて、秀家に身体を寄せている豪の瞳が、揺らめくように潤んでいる。
- 著者
- 野村 敏雄
- 出版日
梟雄と呼ばれ悪評高い父を持つ宇喜多秀家ですが、若くして豊臣秀吉の下、五大老を務め、最後まで豊臣家のために尽くします。群雄割拠の戦国時代に、貴公子然とした稀有な存在である秀家。天下統一の陰に隠れた名将の人生を読むことで、時代の本質を探ることになるかもしれません。