西加奈子さんの小説の行間には旅の匂いがします。プロレスラーという仕事も日本全国・世界各国、コスチュームを入れたスーツケースひとつで旅する職業でして、旅の匂いをプンプン醸し出してるレスラーの佇まいには昔から憧れていました。

日本人は日本を中心とした世界地図に見慣れていますが、海外に行くと、その土地がど真ん中にくる世界地図に出会います。それが世界地図だと理解するのに、一瞬戸惑い「そういう地球の見方があるのか?」と膝を打つ経験。例えばニュージーランドが中心の世界地図など、日本列島が見たことがないような角度で申し訳ない程度に用紙ギリギリの世界に存在しています。多様な価値観に触れ、己の未熟さを知る。得てして、旅とはそういうものです。
- 著者
- 西 加奈子
- 出版日
- 2016-11-30
ROHというアメリカのプロレス団体に参戦するため、頻繁にニューヨークで試合をしています。この小説にはニューヨークの街並みの臨場感が満載。“海外一人旅あるある”が散りばめられています。
- 著者
- 西 加奈子
- 出版日
- 2017-01-13
武藤敬司(むとうけいじ)とグレート・ムタ。マルキ・ド・サドと主人公の鳴木戸 定(なるきど さだ)。プロレス者としては言葉遊びに思わずニヤリ。
- 著者
- 西 加奈子
- 出版日
- 2015-09-07