幕末の京都を舞台に活躍した剣客集団新選組。それを束ねていたのが局長近藤勇です。徳川幕府に義を貫いた壮絶な生き方を、様々な面から知ることが出来る本を4冊厳選してご紹介します。

1:強盗退治が近藤家の養子になれた理由
近藤勇がまだ、宮川勝太と言われていた頃の話です。1849年6月のある夜、父が不在で兄二人と留守番をしていた時、賊が家に入り撃退した事で近藤家の養子となります。
賊を追いかけようとした兄を「窮鼠猫を噛む」のたとえもあり、大人を相手に子供が向かっても殺られる事も有るからと止めた事で勇の人生は変わります。近藤周助が、冷静沈着で度胸のある勝太を気に入り近藤家に養子として迎えたのです。
農民から武士へと変わり、そして後に新選組の局長にまでなり歴史に名を残す事になるのです。
2:近藤勇はわがままと幹部が反旗
永倉新八や原田左之助ら幹部が、会津の藩主松平容保公に対して五か条からなる建白書を提出しています。一か条でも納得出来たら自分達が切腹し、説明が出来なかったら近藤勇が切腹しろと言うものでした。隊士を顎で使うような事もあり、近藤勇も少々天狗になったと言う事です。
この時は、容保公が取り成し事なきをえています。永倉との確執は新選組の最後まで変わる事はありませんでした。
3:禁門の変で死亡?
禁門の変の後で、近藤勇の故郷多摩では禁門の変で近藤勇が死亡したと言う噂が流れました。噂の元になったのは、関東取締出役が「どうも近藤さんは禁門の変で戦死したらしい」と言った事から村人もすっかり信じ村中が静まりかえっていたと伝わっています。
今の時代と違い、すぐに確認も出来なかった時代です。間違った情報に、一喜一憂していた事が分かります。
4:肩を狙撃され、二度と剣を振るうことができなくなる
1867年12月18日、近藤勇が伏見の墨染あたりで御陵衛士の2~3名の隊士に銃で狙撃され右肩を負傷する事件がありました。この時弾丸が、右肩の鎖骨から脊髄に抜け重傷を負ったものの伏見奉行所に駆け込み命には別段問題はありませんでした。
この時の傷が意外と深く、二度と刀を振るう事が出来なくなったようです。肩の怪我が影響し虎徹を手放したのです。
5:土方や新撰組と流山での別れ
1868年4月3日近藤勇は、大久保大和として官軍に投降しました。戦わなかったのは新選組の主力が演習のため、朝から流山の屯所には居なかったことから戦う事が出来ませんでした。
近藤は、自害すると主張したけれども、ここで死ぬは犬死だから時を稼ぐよう土方歳三の説得に、近藤が折れた。投降お風呂に入って、食事をしてから参謀本部に出向いた。その後、土方などが延命のために江戸で奔走したが叶いませんでした。
6:近藤勇最後の言葉
近藤勇が板橋にて断首されましたが、最後の言葉は警備にあたっていた藩士に対して一言「ながながお世話にあいなった」と告げ顔色も変える事もなく平常心で刑に服しました。
7:近藤勇の首の行方
断首された後の近藤勇の首は、焼酎に漬けられ京都に送られ三条河原に晒されその後大阪の千日前に晒され京都の粟田口に埋葬されたとあります。
しかし一つの説があります、三条河原に晒された近藤勇の首を新選組の下僕が刀と共に盗み会津に持ち去り会津に埋葬した。一緒に持ち去った刀が、「阿州吉川六郎源祐芳」覚え書きと共に横浜在住の方が所有しています。
物語は、近藤勇が江戸で天然理心流の試衛館道場を開いていたころから始まります。道場破りの飯田金十郎という浪人が現れますが、近藤はその実力に舌を巻き、親しくしている近隣の練兵館道場から渡辺昇を援軍に呼び、このような記述が以下に続いているのです。
- 著者
- 池波 正太郎
- 出版日
- 2006-04-25
後に意見の違いから袂を分かち暗殺に及ぶ新選組参謀伊東甲子太郎について、本作では近藤勇との思想の違いを対比させるためか、好印象な傑物として描かれている点も作品の特色です。互いに忠節を重んじ真義に溢れる男同士の近藤と伊東。何がふたりを分けたのか。お互いにその能力を認め合ったふたりの考え方の違いを読み取ると、正、悪では分けられない複雑な時代背景が浮かんできます。
- 著者
- 秋山 香乃
- 出版日
人物、事件のほかに、近藤勇が宗家を継いだ剣法天然理心流や京都守護職会津藩とのかかわり、土方歳三が作ったとされる新選組隊規の局注御法度など、新選組に流れていた思想を読み解く項目は、小説のようなフィクション作品にはない本物の侍の姿が映し出されています。
- 著者
- 松浦 玲
- 出版日
- 2003-09-20
漫画として一級品の作品ではありますが、面白いだけではなく、近藤をはじめとした登場人物の人間模様や、政治的時代背景もしっかりと描かれていて、新選組を知るうえでの入門書としての役割も満たします。
- 著者
- 水木 しげる
- 出版日
動乱の幕末はたくさんの英雄を誕生させました。その中でも近藤勇は、自らの信じた道を貫き、時代の波に抵抗した希有な人物です。その複雑な心情を読み解くには様々な側面から検証しなければなりません。色々な作品から近藤勇の本心を探してみましょう。