激動の人生を送った悲劇の王妃マリー・アントワネット
マリー・アントワネットは1755年11月2日、神聖ローマ皇帝フランツ1世シュテファンと、ハプスブルク家=ロートリンゲン家の出身、オーストリア大公マリア・テレジアの十一女としてウィーンで誕生しました。
フランスとの同盟を深めようと外交改革を起こした母マリア・テレジアにより、彼女が14歳の時、フランスのルイ16世と政略結婚をしました。結婚式はヴェルサイユ宮殿にて行われ、この時からフランス王太子妃マリー・アントワネットと呼ばれるようになります。
彼女は、輝くばかりの真っ白な肌と、綺麗な金髪を持つ魅力的な容姿だったそうです。身のこなしの優雅さにも定評があり、王妃としての気品は素晴らしかったのでしょう。
また彼女は、女性たちからファッションリーダーとしても一目置かれていました。特に注目を集めたのが髪型で、草木や花をつけた庭ヘアーや船の模型をつけた船盛りヘアーなど、斬新な髪型を次々生み出し、多くの女性を惹きつけます。
彼女の宮殿での結婚生活は大変華々しく、贅沢を尽くしました。仮面をつけパリのオペラ座で仮面舞踏会に参加し、賭博にも熱中していたと言われ、かなりの浪費家として有名です。この浪費家として有名だったことから、民衆からの怒りの矛先へとなってしまいました。
1789年7月14日フランス革命が起こり、アントワネットは一般庶民に化け国外逃亡を図りますが、見つかり幽閉されてしまいます。彼女は、最後まで革命裁判で自身の無罪を主張しますが、死刑判決を下されました。コンコルド広場にて、ギロチン処刑に処され、38年間の人生に幕を閉じます。
マリー・アントワネットについてあなたが知らない7つの事実
1:少女時代はおてんばだったマリー・アントワネットは少女時代、平民の子供たちとよく遊び、乗馬や狩りなどを楽しんでいました。のちに彼女が母親に宛てた手紙には、どろんこの服を洗い、ぼさぼさの髪の毛に櫛を入れてくれたことを思い出す、と書かれていたそうです。
2:麻酔なしで歯の矯正をしていたルイ16世との結婚交渉の際に、フランス裁判所がマリー・アントワネットの歯がガタガタであることを指摘したため、彼女は麻酔なしで歯列矯正手術を受けることになりました。
3.多才だったマリー・アントワネットはイタリア語、フランス語、ドイツ語を話すことができました。また、音楽の才能もあり、ハープシコード、スピネット、クラビコード、ハープなどを弾くことができたそうです。ほかに、舞踏、園芸などの才能もありました。
4.マリー・アントワネットの1日彼女はパーティーを毎晩のように開催し、昼まで寝ているという生活を送っていました。午後は、ヴェルサイユ宮殿の一角に作った小さな農村で小作農の真似事をしたり、牛の乳しぼりをしたりして過ごしたそうです。
5.一晩で6億円を賭博に使ったマリー・アントワネットが処刑される最大の要因になった浪費癖。彼女は毎日のようにドレスを買い、一晩で6億円も賭博に使うことがあったそうです。
6.有名なあのセリフはマリー・アントワネットの言葉ではなかった「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」というセリフは彼女の言葉ではないことがわかっています。元はルソーの『告白』に書かれていた言葉です。
7.マリー・アントワネットの最後の言葉マリー・アントワネットの最後の言葉は「申し訳ありません、紳士の方よ、そんなつもりはなかったのです」というもの。これは、彼女が斬首台への階段を上っている際うっかり処刑人の足を踏んでしまったときに処刑人に向かって言った言葉だとされています。
カラー写真で、楽しむ
花をこよなく愛したマリー・アントワネットは、庭園だけではなく、寝室、現代の大広間である黄金の間など、ヴェルサイユ宮殿を自分好みに改修していきました。宮殿は、黄金色がベース。美しい装飾が施されたハープや譜面台、王族の数々の肖像画、花の刺繍が施された高級な家具、日本の漆器、家具、壁、食器にいたるまで、繊細で優美で豪華な上にとても上品で華やかなもので埋めつくされていました。14歳で嫁ぎ、18歳でフランス王妃の座についたマリー・アントワネットは、結婚当初、目を見張る美しい装飾品に囲まれて過ごしていたのでした。
- 著者
- 家庭画報特別編集
- 出版日
- 2016-10-21
薔薇を片手に持った美しいマリー・アントワネットの肖像画で表紙を飾る本書。ルイ16世の誕生も含め、マリー・アントワネットに関連する人々の略年表が続きます。
本書はヴェルサイユ宮殿で、もっとも有名で華やかな鏡の回廊と王室礼拝堂、愛の神殿や肖像画の数々、シェーンブルン宮殿などがカラー写真で楽しめる1冊。さらに、マリー・アントワネット親子が交わした実物の手紙の掲載からも当時の様子が伺えます。ビジュアルと文章の両方から、マリー・アントワネットの美のセンスと成長過程に心惹かれる1冊になることでしょう。