ツンデレ、ドS、それから、心強くて「力」が強いイケメンまで……。バラエティに富んだキャラ達が総結集!あなたの胸をキュンとさせるキャラを見つけてみませんか?

- 著者
- 葉鳥 ビスコ
- 出版日
- 2003-08-05
『関根くんの恋』は河内遥による、2009年から2014年にかけて「マンガ・エロティクス・エフ」で連載されていた、全5巻の作品です。
三十路サラリーマンの関根圭一郎は、仕事ができ男女ともに好かれます。しかし、鈍感で積極性がなく、何事もそつなくこなす器用貧乏であるため、どこか上手くいかない、ちぐはぐな人生を送っていました。
関根は同級生の妻、かつ高校時代の先輩である数音を目にするとなぜか胃が痛みます。それは恋心を抱いているからだ、と指摘してきたのは、関根がひょんなことから通うこととなった手芸用品店の店主の孫娘・如月サラでした。
- 著者
- 河内 遙
- 出版日
他の作品と比べ、本作の「クールイケメン」は、冷たいかっこよさというよりは、無口な女々しさが目につきます。大抵のことはうまくできてしまうために熱くなれず、付き合ったりする女性に対しても、向こうが飽きるまで付き合っていればいいやと考えるような男です。
しかも、サラの目の前で泣き出してしまうといった一面まであります。30代で情緒不安定、男らしさもないなんて!と読んでいて思うこともあるでしょう。
しかし、そんな内面の女々しさをも打ち消すのが関根のルックスです。スーツに眼鏡、細長の目にワサワサとした黒い短髪……。かっこよさしかありません。かっこよすぎて、作中で逆に女性に押し倒されそうになるほどです。
これぞ無口系イケメンの極みと言えるでしょう。俺様系ではない、どこかかまってあげたくなる性格と、見た目のクールさとのギャップが最高にたまりません。
物語的には、関根が自分の気持ちと向き合い、積極性を獲得していく、恋も精神も成長する様子を描いています。
人妻である数音への気持ちは整理できるのか。関根とは正反対の性格である、積極的で面倒見がいいサラは関根とどのように親交を深めていくのか。関根の行く末が気になるところですね。5巻完結なので、テンポよく物語が進んでいくところもオススメポイントの1つです。
「千年の昔。紫の君という少女を愛しみながらも、藤壺という女御に叶わぬ想いを抱き続けた光の君。その罪深き男が長い時を経て」生まれ変わりとして現代の高校生・葉月となってやってきます。この作品をよく表した美しい紹介文です。葉月は転校生のシュウに運命的な出会いをしますが、女性に触ると震えてしまう困った体質。意識しすぎて彼女に冷たくあたるしかなく、大事な場面で女好きの光源氏が乗り移ってきて更に誤解され……。
- 著者
- 嶋木 あこ
- 出版日
- 2002-08-23
英雄色を好む、才色兼備、色気……。日本語の「色」という言葉のもつ艶やかな雰囲気のこと。そしてその形容詞を冠した言葉、「色男」。イケメンやかっこいいという言葉では薄っぺらい!この言葉が日本一似合う男の一人、『源氏物語』に登場する元祖ジャパニーズプレイボーイ・光源氏が登場する物語でございます。初恋を引きずる純情っぷり、しかし他の純情男子の物語では類を見ないほどにそれをこじらせすぎている様子、ナルシシズムに浸っていそうな姿さえ脳裏に美しく想像される彼は世の女性の敵であり、やはり惹かれてしまう魅力があります。
この物語でもやはり嶋木あこの画力が光ります。光源氏はまさにただのイケメンではない「色男」と言える仕上がり。彼女の絵は和のテイストがとてもよくはまります。書き込まれた装飾美が感じられるモチーフやシーン、余白や光と陰が行かされたシーンがストーリーの緩急を盛り上げます。
平安時代、物語の生まれ変わりというフィクションのフィクション、世界観が揺れ動き、心地よいグルーブ感に酔えるでしょう。その酔いの中で見る美男子の美しいこと。この作品は芸術作品を見ているような心地よさに誘ってくれます。
- 著者
- 河原 和音
- 出版日
- 2012-03-16
勉強は嫌い、恋愛も興味ない、昼食は色気なしのいかつい弁当箱。そんな女子力皆無の女子高生・速川唯の唯一の長所は、誰よりも足が速いことでした。
だらしない唯とは対照的に、弟の尊はひ弱ですが天才。ある日、尊が製作したタイムマシンを唯が使用してしまい、なんと戦国時代に飛ばされてしまいます。
その場しのぎの嘘で身分をごまかしつつ足軽を名乗る唯ですが、空腹に耐えられず毒キノコに手を伸ばしかけます。そんな理性が働かない状態の唯の前に現れたのは、黒羽城城主の若君・羽木九八郎忠清でした。
- 著者
- 森本 梢子
- 出版日
- 2012-07-25
これまでの作品とは打って変わり、SFと戦国を掛け合わせたラブコメです。いっさい恋に関心を持たなかった唯が、あろうことか時空を超えてイケメン若君の忠清に一目ぼれしてしまいます。
戦国時代特有の独特な口調、若君らしく品性のあるふるまい、そしてそのきれいな横顔と長髪にくぎ付けになるでしょう。
唯は身分を偽るどころか、性別まで誤魔化しています。少しでも忠清のそばにいたいという気持ちは、女としてでは果たせずとも、足軽としてなら果たせます。戦場において、唯は馬に追いつく速度で走っていくのです。
さらに恐ろしいことに、歴史の通りに進むと、唯がタイムスリップした時から10か月以内に忠清は戦死してしまいます。どうにか歴史を変えたい!あわよくば忠清と結ばれたいと考える唯は、現代と戦国時代を行き来し、弟の発明の手を借りながら策を練ります。
好きという気持ちだけでは忠清を救えない、唯が命をかけて試行錯誤する様子こそ、本作の面白さの秘訣といえるでしょう。
- 著者
- 津山 ちなみ
- 出版日
- 著者
- マキノ
- 出版日
- 2014-06-13
- 著者
- アルコ
- 出版日
- 2012-03-23
- 著者
- 柚月 純
- 出版日
- 2015-09-11
- 著者
- 永田 正実
- 出版日
- 2009-10-23
16歳の町田一は町田家の長男です。地味な眼鏡男子で一見すると勉強のできそうな雰囲気ですが、人は見た目では判断できないもので、成績は真ん中より下くらいです。意外にもスポーツ万能、ということもなく、町田くんの運動能力はスポーツが苦手な女子並みです。
そんな町田くんは、妊娠した母親の代わりに朝食作りをするようになりましたが、彼の料理スキルは卵を焼くか茹でるかくらいしかできません。ある朝、町田くんは母親からハンバーグが食べたいと言われます。もちろん町田くんは作り方なんて知りませんが、アナログ人間なうえに活字も苦手な彼は、スマホで調べることもできず料理本を読むのも時間がかかってしまいます。
そんな要領が悪くて不器用な町田くんは、自分の得意なことは何だろう……と考えますが、なかなか自分ではわかりません。しかし、そんな町田くんのことを家族や教師や友達はみんな好きなのでした。
- 著者
- 安藤 ゆき
- 出版日
- 2015-07-24
文化庁メディア芸術祭ではマンガ部門新人賞、手塚治虫文化賞では新生賞、このマンガがすごい! 2016オンナ編では第3位を獲得するなど、人気はもちろん専門家からの評価も高い作品です。
主人公の町田くんは、町田家の長男で下には5人の妹と弟がいます。真面目で何事にも一生懸命取り組みますが、要領が悪くなかなかうまく物事を進めることができません。そんな自分に対して本人は悩むこともあるのですが、家族をはじめ町田くんの周りにいる人達は、みんな町田くんのことが好きです。それは、町田くんが誰よりも家族や周囲の人間のことに目を配り、優しく親切な言動をさりげなく行っているからでした。しかし、町田くん自身は全て無意識の行動のため、本人は何も気がついていないのです。
容姿端麗でスポーツ万能、成績優秀といった少女漫画のヒーロー像の正反対をいくような主人公が新鮮。町田くんは無意識のうちに人のことをよく見て、良いところを褒めてくれたり手助けをしてくれたりします。そのいずれもごくさりげないことなのですが、人の心をじわりと温めてくれる優しさがあり、彼の周りの人がみんな彼のことを好きでいる理由がよくわかります。自分の周りにもこんな人がいたらいいなと思う方も、自分もこんな人になりたいと思う方もいるでしょう。
完璧じゃないからこそ愛される町田くんは、男女問わず受け入れやすいキャラクターだといえます。少女漫画の枠を超えてどんな人も楽しめる作品になっているので、普段は少女漫画を読まない方も、ぜひ一度手に取ってみてください。
『ハル×キヨ』はオザキアキラによる全9巻の恋愛漫画。2013年から2016年にかけて「別冊マーガレット」で連載されていました。
身長180cmもある宮本小春は男子からは「巨神兵」、女子からは「心優しき巨人」と呼ばれてしまう、地味グループに所属する女の子です。そんな高身長かつ内気な性格のせいで恋愛には程遠い生活を送っていました。
ある日、日直が一緒だったため初めて喋った、学内の人気イケメンである永川に小春は恋をしてしまいます。思いもよらず付き合えたのですが、告白の現場に居合わせた峯田は「やめるなら今の内だぞ」と付き合うことに対して忠告をしてきたのです。
- 著者
- オザキ アキラ
- 出版日
- 2013-09-25
まず、本作はキャラクター設定がすごいのです。女子が身長180cmもあったら、上目使いで男の子を見上げるシチュエーションが必然的に打ち消されます。
そのせいではないのですが、やはり永川と小春は1日で破局します。たった1日とはいえ、好きになった男の子との別れは辛いものです。涙ながらに別れを告げる小春は乙女そのもので、だけど見た目のせいで小春は女の子扱いをされてこなかった人生を歩んでいて……。
一方、小春に忠告をしてきた峯田という男子。彼はどんな人物かというと、黒髪で口調のきつめな眼鏡イケメン……ですが身長150cm台なのです。この時点でギャップ萌えで死にそうになる読者続出。
そんな峯田は、少しプライドが高く見られがちという点を悩んでいました。文化祭準備の時にクラスメイトからは「人を見下したような態度」と言われてしまうほど。本人はそんなつもりもなく、うまく人と関わっていきたいと考えていたため、人間関係の難しさに落ち込み気味になってしまうのです。
元々小春は優しい性格をしているので、そんな彼を放っておけず、2人は徐々に仲良くなっていきます。
自分の内面も外見もコンプレックスが伴う彼らは、30cm弱の身長差を乗り越えて愛を育んでいくのでしょうか?表紙に描かれる峯田の表情の変化にも注意してみてください。
続いてはさぎり和紗の『東京スーパーシーク様!!』。ちなみに「シーク(Sheik)」とはアラビア語で族長や長老といった意味の言葉「シャイフ」の英語読みです。
父親の抱える借金のせいでお金が大嫌いな超現実主義の女子高生まあやの前に、「シーク」であるアラブの石油王ファキールが突然現れます。ファキールは「君を父親から買った」とまあやに告げてきて……。さらにエネルギー会社の社長であるニューヨーカー、ドナルドも現れるなど、超大金持ちのイケメンに言い寄られる超貧乏女子高生まあやの日常は一変してしまうのです。
- 著者
- さぎり和紗
- 出版日
- 2014-08-01
女性向けコミックである「ハーレクイン」では一大ジャンルとして確立しているシークもの。それをギャグ漫画よりのラブコメとして落とし込んだのが本作です。
シークであるファキールは、強引で、超の付くお金持ちで、やることなすことスケールが大きく、ヒロインのピンチには颯爽とラクダで駆けつけて……シークもののお決まりを見事に踏襲しています。しかし踏襲こそしているものの、あまりにも全力すぎてギャグ漫画として完成しているのです。
ラブコメを読みながら大笑いしたい、またはシークものが大好き、という方にはこれ以上ない魅力的な漫画でしょう。
- 著者
- ななじ 眺
- 出版日
- 2016-04-25
高校生の久保田紗希は、付き合った男に毎回のように浮気をされてしまう男運のない女の子でした。そんな紗希に、転機が訪れます。昔よくいじめていた、隣の家に住む2歳年上のタカシが東大生になったという情報を手に入れたのです。
彼とくっつくことができれば将来は玉の輿で安泰だと目論む紗希は、タカシに猛アタックを開始します。しかし虐められていた過去もあるタカシが、彼女のことを快く思っているはずもありません。策略を見透かして、紗希の猛アタックをことごとく無視していきます。
- 著者
- 藤村 真理
- 出版日
- 2007-11-16
主人公の紗希が、昔虐めていた男の子が東大に入ったから、付き合えば玉の輿に乗れるかもしれない、という理由でアタックを開始するという、一見少女漫画には見えないような出だしで始まるこの作品。前半部の紗希は、「お前は本当に少女漫画の主人公なのか?」と思ってしまうようなゲスい策略を巡らせていきます。
しかし、彼女は一途でまっすぐで一生懸命という、非常に主人公らしいキャラクターへと変わっていきます。タカシの格好いい一面を見て、策略ではなく本気でタカシに惚れ始めてしまうのです。
しかしタカシは頭脳明晰、将来有望、おまけにイケメンで、ライバルがたくさん。紗希のタカシへの思いは一体どうなってしまうのでしょうか。彼女の成長がこの作品の見どころのひとつです。
「許婚旅館」、「ナイショの同居人」、「愛しのマントマン」が収録された短編集です。今回はその表題作をご紹介いたします。
山奥の大旅館に許嫁がいると知り、玉の輿に乗ろうと森の中はるばる歩いてやってきた早苗。出迎えてくれたのは番頭の亮介でした。しかし彼は無愛想でツンケンした嫌な感じ。しかし許嫁である当主・慎一郎目当てで来たはずが、なぜか亮介のことが気になってしまい……。
- 著者
- 嶋木 あこ
- 出版日
- 2005-01-26
嶋木あこのお得意の設定のひとつがストーリーのキモとなった物語です。十八番ネタにお関してはネタバレになるので今回は省略させていただきます。しかしこの作品の良さ。それは短編ということで、男子の美しさを魅せるシーンがエッセンスとして濃く、点のように散りばめられていることなのです。いくつかご紹介させていただきます。
まず、最初のページを開いた表紙。髪を結う亮介の姿なのですが、なんだかエロい。彼の手と口元、ものほしげな早苗の表情も合間って作品として素晴らしいスタート、読者の期待を煽ります。
そして物語導入後の見開きの表紙、こちらも素晴らしい。和服の奇跡の三角地帯(胸元)に置かれた早苗の手。いい感じにはだけており、期待はすぐに回収され、物語に名シーンが多いであろうことを確信します。
ストーリー序盤のものもひとつ。旅館に行く途中、亮介と出会い、山道で足を取られて転びそうになる早苗を抱き寄せる亮介。彼女の頭に置かれた手と抱き寄せたもう片方の手、素晴らしい構図です。
イケメンの美しさが駆け抜ける短編でございます。ストーリーに引き込まれたり、キュンキュンしたりするというよりは鑑賞向けの直感的な作品です。
目に焼きついた男性の造形の美しさが、短編として心を駆け抜けていく様子は爽快感を覚えます。嶋木あこの美男子作品、短編版でございます。
以上、イケメンが楽しめる漫画をご紹介しました。あなたの好みのタイプは、見つかりましたか? 彼らの胸キュンセリフで日々の疲れを癒しましょう!