400年以上語り継がれるスーパーヒーロー・真田幸村。その魅力を伝えるものとして書籍はもちろんのことアニメ、映画、ゲームキャラクターに至るまで数多く世に生み出されています。今回はそんな真田幸村をもっと知るために厳選した5作をご紹介。

1:武器は十文字槍だった
幸村は槍の名手とされ、お気に入りは朱色に塗られた柄の十文字槍でした。槍での戦功が優れている者は「槍働き」と呼ばれており、その戦果を評価されると朱塗りの槍を大名から賜ったと言います。十文字槍は、馬上で使うと自分の馬を傷つけてしまう恐れがあることから、扱いが非常に難しいと言われているため、彼がいかに槍の達人だったかが伺えます。
2:旗印は「六文銭」
六文銭とはあの世とこの世を分かつ三途の川の渡し賃のことです。これを旗印にすることは「身命をささげて惜しまない」ということを意味しています。
3:「真田紐」を作って内職をしていた
真田紐は、機織りで縦糸と横糸を使って織った、平たく幅の狭い紐です。伸びにくく丈夫なことから、刀の下げ緒や鎧兜の帯締めとして使われていました。関ヶ原の戦いの後、九度山で謹慎させられていた幸村と父昌幸が、この真田紐を製作して生計を立てていたと言われています。
4:辞世の句は「定めなき浮世にて候へば、一日先は知らざる事に候」
幸村は大坂夏の陣において、徳川家康の本陣から退却の折に討ち取られてしまったため、正式には辞世の句を残すことはありませんでした。しかし、姉である村松殿と、その夫の小山田茂誠、子の小山田之知に宛てられた書状にある文面が、辞世の句と考えられています。
「運命の定まらない世の中のことなので、1日先のこともどうなるか分かりません」という意味です。
5:「日本一の兵」と評価されていた
大坂夏の陣で家康の本陣に乗り込み、彼に自害を覚悟させるほど追い込んだ幸村。初代薩摩藩主である島津忠恒に「真田日本一の兵、古よりの物語にもこれなき由。」と評価されました。またその強さは、家康に「あの世に行ったら真っ先に酒を酌み交わしたい人物である」と言わしめるほどでした。
物語は史実とフィンクションを織り交ぜた読みやすい冒険活劇とも言えます。真田昌幸、信之、幸村の親子それぞれの視点から、戦国時代を生き抜いた小国ならではの知恵には感嘆。また絶対的な権力を持った徳川家に対しての徹底抗戦する昌幸、幸村親子、その権力の中で真田家を守る兄・信之、それぞれの立場から貫いた武士としての美学が魅力的に描かれています。
- 著者
- 池波 正太郎
- 出版日
- 1987-09-30
物語は武田信玄の砥石城攻めから始まり、難攻不落の名城を真田幸隆が奇策を用いて奪い取ります。これにより武田家で確固たる基盤を作り真田の家の基礎を作ります。幸隆時代の物語は武田家に仕え合戦を中心に描いた迫力あるストーリーとなっています。
- 著者
- 火坂 雅志
- 出版日
- 2014-11-07
幸村(この本では史実の信繁で表記)は、どうやって少数で1万をも超える大軍を蹴散らしたのか。その工夫に富んだ城郭真田丸をどうやって作ったのか。そこには幸村の父昌幸が仕えた武田家から続く真田の築城技術とは。歴史に隠された真実を探ります。
- 著者
- 千田 嘉博
- 出版日
- 2015-11-07
上中巻では主に小幡勘兵衛の活躍から大阪の陣へ家康が導いていく策略が描かれます。小幡勘兵衛は後に徳川家旗本として旧武田家に伝わる武田信玄の軍法をまとめた「甲陽軍鑑」を残した人物です。
- 著者
- 司馬 遼太郎
- 出版日
真田幸村は義に生き、豊臣家に殉ずるため華々しく散った悲劇の英雄とされます。江戸時代から人々に愛され語り継がれてきましたが、フィクションの物語も多く、事実を知らない人も多いのではないでしょうか。本書は史実、古文書などの資料から幸村の実像迫った作品です。
- 著者
- 山村 竜也
- 出版日
- 2005-07-16
戦国最強の敗者・真田幸村。義を重んじる永遠のヒーローは死しても伝説として語り継がれ、判官贔屓の日本人の心に権力に媚びない強い心の象徴として根付いています。その生き方は今の時代にも通じる勇気をくれることでしょう。本を読んでその史跡を訪ねるのも歴史ロマンが溢れておすすめです。