最近、パスワード化して巷を騒がせている「ブロックチェーン」。結局のところ正体は何なのか、未来社会への影響はどうなるのか。今回は、ブロックチェーンのことを何も知らない人、このテクノロジーとその「革命」の意義を考える人文系読者、「革命」とか「可能性」といった煽り文句に眉をひそめている人におすすめの本たちを紹介します。

ブロックチェーンの歴史から、2016年時点での「現状」、そして具体的な課題まで網羅。アメリカ人に受けそうな分厚さ(邦訳版は脚注込みで407ページ)ですが、音楽産業やアートシーンでの導入例が紹介されていたり、より技術的な問題点の列挙もされていたりするなど、定番の入門書となるのも頷ける良書。
- 著者
- ["ドン・タプスコット", "アレックス・タプスコット"]
- 出版日
- 2016-12-02
上掲の『レボリューション』が分厚くってちょっと手が出ない、もっと手っ取り早く概要を掴みたい、という人向けの1冊。もう少し読み応えが欲しい人にはその名も『ビジネスブロックチェーン』という本がありますが、本書にはビットコインを実際に使ってみる、カラー写真付きの体験談が乗ってるのが楽しいです。
- 著者
- 出版日
- 2016-11-14
「一冊でまるわかり暗号通貨」とだいぶ思い切ったタイトルですが、読みやすく網羅性もあり、手っ取り早く暗号通貨の見取り図を得たい人にはオススメ。今回ご紹介してる他の本を読むときにも、傍らに置いてちょくちょく参照すると理解が立体的になって役立つでしょう。ハンディサイズなのも便利。
- 著者
- 森川 夢佑斗
- 出版日
- 2016-11-28
世界史の薀蓄をワンテーマで串刺しにして紹介する、いわゆる「文化史本」のひとつ。
- 著者
- ジェイコブ ソール
- 出版日
- 2015-04-08
『狭き門』で知られるノーベル文学賞作家アンドレ・ジッドが偽造貨幣を扱って書いた名作『贋金づくり』と、その叔父で経済学者のシャルル・ジッドの理論とを照応する論考。脱線や詭弁が目立ち、どれくらい真剣に読むべきかは慎重を要しますが、金本位制とリアリズムの時代から、信用貨幣の時代へと「真」の意味合いが変わってきたという指摘だけは掛け値無しに興味深いです。
- 著者
- ジャン=ジョゼフ グー
- 出版日
- 1998-09-30
ビットコインの説明、国際送金などの具体的な使われ方の例、ブロックチェーンの説明、ビットコインとブロックチェーンが独立であるとあう説明、スマートコントラクトやR3、rippleなどに絞って紹介。フィンテックの可能性の広がりの中でビットコインとブロックチェーンを捉えたい人向き。細かいことや「深い」ことは他の本で補いましょう。
- 著者
- 長橋賢吾
- 出版日
- 2016-12-02