皆さんは「これは面白そうだな」、「これは読んでみたい」という本にどのように出合っているだろうか。 書店でたまたま見つけることもあれば、友人の紹介、新聞の書評、SNSなどさまざまなケースがあるだろう。かくいうこのサイトもそういう趣旨で運営されている。 ご存じかもしれないが、読書家や大学教授が推薦する本や書評をまとめた “ブックガイド本”という本が数多くある。そこで今回は、面白そうな本を探すときに役に立つ、そしてホンシェルジュの原稿を書くときにも参考になる? 本を5冊紹介する。

1冊目の『面白い本』は書評サイトHONZを主宰する成毛眞氏が厳選して選んだ「自称、究極のブックガイド」。歴史、生き方、サイエンス、シチュエーション別読書法、金と仕事、鉄板本などに分け、そのなかで100冊のノンフィクションを紹介していく。
- 著者
- 成毛 眞
- 出版日
- 2013-01-23
毎週、新聞や雑誌には書評が掲載されるが、そこで紹介される本の多くが直近に出された本(いわゆる新刊本)。つまり「フロー」の本紹介だとも言え、「ストック」として既刊本のなかから紹介するものではない。
- 著者
- 出版日
さて、今回はブックガイド本を紹介しているのだが、そうやって出合った本、買った本、きちんと読んでいるだろうか。また、読んだとしても、その本の関連書まで手を出すということがあるだろうか。 あるいは、ある特定の作家さんのファンになって、この本を読むならこの作家さんも合うはずだ、という他の本と出合う機会を逃していないだろうか。(特定の作家さんの追っかけを否定するわけではないが。)
- 著者
- 出版日
- 2014-11-06
さて、4冊目に紹介する『ひたすら面白い小説が読みたくて - 文庫解説コレクション』は芸能界屈指の読書人として有名だった児玉清氏が、文庫本小説の解説に執筆した文章をまとめたもの。作家の五十音順に日本のものと海外の翻訳物を計42冊分の解説が収録されている。
- 著者
- 児玉 清
- 出版日
- 2013-04-09
さて、これまでブックガイド本をいくつか紹介してきたが、やはり日頃本に接し、読者に届けている書店員の言葉は重く、本に出会う場所としての本屋の役割は本当に大きい。
- 著者
- ミシマ社 編
- 出版日
- 2012-08-05
今回取り上げた5冊以外にもブックガイド本は多数存在する。
大学の先生が新入生向けに紹介したもの(『東大教師が新入生にすすめる本』文春新書など)や、特定の学問に沿って本を紹介するもの(『経済学の名著30』ちくま新書など)など、趣向も多岐にわたる。(個人的にはブックリストで取り上げられている本のリストを作ってみていろいろと統計を取ってみたら面白いのではないかと考えている。)
冒頭でHONZを紹介し、また途中でフローとストックの話をしたが、ほかにもフローに関して定番ではあるが定点観測的な本として、小説であれば本屋大賞をまとめた『本屋大賞』(本の雑誌編集部編、本の雑誌社)、ノンフィクションであれば『ノンフィクションはこれを読め!』(成毛眞編著、中央公論新社)を最後に紹介しておく
これらの本が少しでも「読んで良かった本」に出会うためのきっかけになれば幸いだ。